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「TEENAGE DREAM/上田剛士」を聴いて

AA=上田剛士氏のソロアルバム。しかも80年代のジャパニーズパンクやらニューウェーヴバンド達のカバーアルバムときたもんだ!
これぞ!我らの青春!良いとこ突いてくる!!
でもちゃんと、上田節になってるから恐ろしいというか流石!といった所。

あの頃のライヴハウスはかなり怖った。
ビビりの俺はけっして近づかなかった。
でもパンク、ニューウェーヴ勢のアルバムはレンタルしたりお小遣いを貯めて新宿のディスクユニオンやらインディーズレコードを扱ってる怪しいレコ屋に入り浸っては一人悦に浸ってたもんだった。
学校では友達も少なかったし周りにパンク好きジャパニーズインディーズに興味のある奴はほとんど居なかった。
やはり「変わり者」だったんだろう。
おとなしくて何考えてるかわからん奴。
そして怒らすと何仕出かすかわからん奴
周りはそんな評価だったんじゃないかと思う。
その孤独や寂しさを癒してくれるモノは音楽、しかも「パンクロック」だった。
はじめて聴いた時は目の前がひっくり返った。
傷だらけの心に塩を塗りたくるように痛みと苦しさが襲い掛かりながらもスっと染み込んでいった。
「言いたい事は音楽に乗せれば言えるんじゃないか!言っていいんだ!」
もう人生が変わった瞬間だった。
時は90年代に入ると空前のバンドブームで、ご多忙にもれず、俺も出来ないギターを買い歌いだした。
正に青春!
その頃に聴いてた音楽こそ今回のアルバムに収められた曲たちなんですよね!
選曲も中々マニアックで楽しかった。
でも町田康さんこと町田町蔵の声と遠藤ミチロウさんの声質に適うものはないんだなと。
マッド時代から独特のポップセンスとイカシタ歌詞センスはやはりこういうバンド達を聴いて培われたのかと納得してしまったし、自分と同じ様に影響受けてバンド始めた経緯まで似ていてよりすごく親近感を覚えた。(でも方や成功例と失敗例ってとこがね、ホント「選ばれる運命」っていうのはあるんだよね、笑えるぜ)
個人的に嬉しかったのは初回プレスのボーナストラックだった(ボーナストラック!!わかってらっしゃる!!)とはいえ、アナーキーの「あぶらむし」がカバーされていたのがうれしすぎたね!

若い子にも是非とも聴いて頂きたいアルバムですね。
で、原曲が聴きたくなってくれたらうれしい!
本当に「あの頃」のバンドはかっこいいんだから!!
まだまだ凄いバンドはいっぱいいるし、多分こんなもんじゃないだろうからまたカバーアルバム第二弾を期待しちゃいますね。

なんかあまりにも好きすぎるから旨い事言葉に出来なかったけど勘弁してくださいな。
ともかく、こんなだっせー文章読んでる暇があったら、1秒でも多く長くこのアルバムを聴き倒してくれ!
おすすめだから!
言わずモノがな!!!!



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