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「仮面」に魅せられた男たち 牧村 康正 を読んだ感想みたいなもの

面白かった。もう素直に面白い。
「仮面」に魅せられた男たちは、本当に熱かったんだなぁ。
そりゃ各作品の「異様なテンションと殺伐さ、そして思い」は作品に刻まれているからある意味「匂いのある作品」になり得たんだと思う。面白くもなるわ。

人を魅了するものって一種「異様なモノ」だったりする。
そしてその世界を牽引するものって矢張りカウンターカルチャーの人達で「ライダー」もそれは例外じゃなく、アウトロー達がメインストリートに殴り込みをかける!というその覚悟は非常に「ロック」で「パンク」だ。
自分が魅了された理由が良くわかった。
非常に「パンク」勢の成り立ちとよく似ている。
「ロック」というジャンルに於ける世間との軋轢そして、それを一つのジャンルとして勝ち取っていった経緯か非常によく似てる。
「ウルトラマン」より、「仮面ライダー」が好きな理由の答えがそんな所にあったなんて思いもしなかった。

東映生田スタジオという愚連隊軍団が「ウルトラよりも面白いモノを!」という熱い思いは、奇跡とも言えるブームを呼び込む。
その裏には泥臭い人間模様や衝突があり「面白いモノこそ正義」と一点集中で突き進む様はある種「爽快」で色々な人達を巻き込みながら終焉へと辿り着く。
ブームは矢張り長続きはしない。
その熱に永遠はない。
それは「カウンターカルチャー」の宿命なんだろうか?
でも刻まれた思いは、確実に人の心を動かす。
思いは時を越え受け継がれる。
この本でも言っている「魂」という言葉は確かにあると思う。
この物語誰か実写映画化してほしい!!
それくらい魅力的な人達が作ったコンテンツをより好きになった。

「シン・仮面ライダー」が公開され賛否両論を繰り広げてる今。
その答えがこの本に隠されている。
疑問に感じた方はもちろんの事、興味が出た人達には是非読んでもらいたい。
何故庵野監督が仮面ライダーを手掛けたのか?
改めて「継承」と「感謝」の意味に想いを馳せる。

魂は確かに存在している。
そして人生に「無駄な事」や「無意味な事」なんてないんだ。
だから強く激しく生きていこう!
航海に後悔しない様に。

ますます「ライダー」が好きになる一冊!

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