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認知症の原因を発見した?

縦塗横抹日記6 ※毎日書けていないので、日記という表現を下におろす。

 このシリーズで書こうとしたのは、将来への夢がいっぱいで前向きな若い人たちや、これからの自分を模索している悩める人たちに比べて、もう先の長くない自分の「今思いついたこと」だった。すごく頑張っている人の話はSNSのそこら中にあふれているし、絶望的な気持ちを吐き出す重い話も負けないくらい見つけることができる。でも、ジジババのどうでもいい話は、なかなか書いている人はいないと思ったからだ。

 そうして僕は、毎日毎時間毎分間、つまらないことを考えて続けている。同時に僕は、気がつくと何かを忘れている。とどのつまり、いつも何かを忘れてるのではないかと、また考えているのだ。この繰り返しである。寝ているときも夢を見ているし、仕事をしているときでも、数分経つと「あれ? 何か忘れてないか?」と手がとまることも多い。そのせいか、昨日の夜に何を食べたかなかなか思い出せなかったり(酒のせいもあるかも)、重要な連絡を忘れそうになったり(だから忘れないよう様々な工夫をする)、しまいにはトイレが終わった後に流し忘れたりする(最近はもう一回見る癖をつけた)ようになった。

 で、気がついた。これは認知症の根源的な現象なのでは? おお、大発見か? いさんでネットで調べたら、ちゃんと医学的な理由があるようだ。そりゃそうか。ただ、物忘れがひどい人って、いろんなことを考えすぎるがゆえに、あることを忘れるのではないか? 逆にいうと、その人の頭の中は、家族との楽しかった思い出や、今日やらなければならないことの確認、好きな人や嫌いな人のこと、今日食べたいもの、好きな人にどう告白するか、洗剤やティッシュを切らしていないか、お腹が痛くてトイレに行きたい、仕事で仕上げなければならない書類、そして、僕みたいにnoteで何を書こうかな、なんてことを、ぐるぐると考えているのではないか。そう想像すると、楽しそうだし、ちょっと羨ましいと思ってしまった。

あ、また僕は何か忘れたことを思い出そうとしている。

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