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夜道で1人聴くブルーベリー・ナイツ

既婚者と知らなかった単身赴任の上司の家に行くために1人歩いていた夜道。いつからか途中まで迎えにきてくれていたあの人はそれすら面倒になったのか家で待つようになった。大事になんてされてないのは薄々気づいていた。でもいつも私に優しくて愛をもらえている気がしていた。たまに垣間見える不誠実さに気づきながら、離れる勇気なんてなかった。奇しくも私はこの人をいつのまにか愛していた。そんな人を思いながら歩く真冬の夜道、バカだなって思いながらいつも聴いていたのがマカロニえんぴつのブルーベリー・ナイツだった。
冒頭の歌詞から
“傷つかないための気付かないふりばかりだ”
と私のことかな?と思う歌詞から始まる曲。
まだこの時は会えるだけ、求められるだけ幸せだと勘違いしていた。

今、家庭に戻るのではなく私の他にまた傷つける女を作ったその上司はもう私のことは好きじゃないという。こんな勝手なこの人のことを決定打なことを言われているはずなのに、まだどこかですがりたい自分がいる。
“冷めないで 消えないで そう願ったって遅いのに 愛して まだ相手してほしくて なんてもう、馬鹿だよな ねぇ行かないで 棄てないで ”
私の思いのままの歌詞が並ぶ。
でもこんなことを言わないと傍に居てくれない人のそばに居ることが幸せじゃないとも理解している。
恋愛って、恋って、愛って、こんなものじゃないはず。きっと幸せなものなはずなのに、なんでこう辛くて苦しい気持ちになるんだろう。別に不幸せな自分に酔っているわけでも酔いたくもない。私は恋をして幸せになりたい。

今ブルーベリー・ナイツを聞いてもかなり感情移入するが、大好きな曲、思い出の曲に変わりない、私の大切な曲だ。

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