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品質活動PDCA、2年目の定着化と成果 | MKIオープン社内報

こんにちは、三井情報(MKI) 公式note編集部です。
オープン社内報のお知らせから少々お時間いただきましたが、、、
新着記事が社内で公開されました!

今回はMKIの品質管理部門が推進し、全技術部門が取り組む品質活動PDCAについて、ご紹介します。高い品質のサービスをお客様に提供すべく、努力する技術部門(エンジニアたちがいる部署)の雰囲気を感じていただけると幸いです。

品質活動PDCAの取り組みは、行動品質(プロセス品質)を向上させ、継続的な改善活動の取り組みを各組織に定着させることを目指し、2020年度から始まった。

昨年度も、MKItecを含む全技術部門の室や部が品質活動計画を策定、品質管理部がフィードバックの上、改善施策が実行された。年度末には、各部門による期末成果発表会を開催。この取り組みも、2年目迎え、各部門による地道な活動が着実に実を結び、目に見える形で品質が改善した部門も複数見られた。

今回、品質活動PDCAの推進役である、品質管理部 プロジェクト・品質管理室 岩島さんに、昨年度の様子を振り返って、お話を聞いた。

岩島さん

昨年度の品質PDCA活動

期末成果発表会

一昨年度と比べ、発表会の時間、開催回数を増やし、参加者も増加した。アンケートによると、93% が有意義であったと回答。各部門の品質活動の取り組みを情報共有できる有益な場であったようだ。

アンケート結果からは『品質活動と言うと抽象的でフワッとしたイメージを持っているが、他の部署での取り組みを具体的に知ることができた』『類似の活動でも組織ごとに特徴があり、自組織でも取り入れられそうな要素があった』『他の部署の状況を知ることができるのは有意義であった。恐らくこの後に動画が公開されると思うが、すべての部の情報を確認して自分たちで取り入れたいポイントを見つけたい』など、ポジティブな意見が非常に多く、意識面がかなり変わってきた。本施策は2年目でもあり、特に継続的な取組みを行っている部門では、品質改善に向けたPDCAの活動が、”当たり前のこととして組織に定着”し、徐々に文化として醸成されつつあるように感じられる。

一方で、大規模開発に携わる部門などに関しては、年度毎にプロジェクトの工程が変わること等から、優先すべき品質課題が変更となる部門もあるため、更なる継続的な活動が必要である。​

また、『品質活動コストが気になる』等の意見もあり、これは昨年度の品質連絡会で議論したテーマの一つでもあった。品質コストに関しては、対策に必要なコストと対策によって得られる効果を秤にかけて考える事、またプロジェクト計画段階に於いて予め必要な品質管理工数を見積りに含めておくことが重要な観点となる。

昨年度の表彰部門

期末成果発表会の参加者が投票し、決勝進出部門を決定。優秀賞候補とアイデア賞候補として決勝に進出した部門(各々10部門)を、各部門代表である品質管理推進者と、全社の品質管理に携わる幹部が審査評価した。その結果、優秀賞は「難易度」「定量目標達成度」「組織的な取組みが行われたか」の3つの観点から特に優秀な部門を表彰。アイデア賞は品質活動に於けるアイデアの独創性で特に秀でた部門を表彰した。

この誌面では、優秀な取り組みで表彰された部門の皆さんに、一年を振り返り、その概要と感想をお聞きした。

優秀賞|商社第二技術部 第三技術室

お話を聞いたのは、昨年度同室に所属されていた山田さん

山田さん

感想など、昨年度を振り返って

表彰されたことは素直に嬉しい。行動品質は個々人のチェックによる改善効果もさることながら、PMによるフィードバックを毎月受けられることで、評価のギャップを把握できることが大きいと感じた。成果物品質はSAPプロジェクトの品質指標として、今までにも定義しようとしたが、なかなか本格的には実施できなかった。本取り組みで、1年間本格的に実施し、今後のSAPプロジェクトのベースになる品質指標ができた。まだまだ、改善の余地はあるため、今後もプロジェクトで利用しつつ、ブラッシュアップしていきたい。ゆくゆくは、見積りや品質基準を“MKIの基準です”と顧客に出せるようにしたい!

評価者コメント
行動品質基準が、個々にとってわかりやすくその効果に期待する。開発における成果物の品質管理指標と目標値設定は大変興味深い。
・部門内での、品質管理レベルの高さを感じる。定量による評価指標を決めたこと、それが簡単なロジックである点がよい。定常的な運用が可能となり、さらなる改善に繋がるレベルであると思えた。
・スクラッチ開発の指標では語り切れないSAPプロジェクト導入の品質指標ドラフト版を完成させたことを評価した。

アイディア賞|MKItec テクニカルサポートセンター

お話を聞いたのは、昨年度同部署に所属されていた田中さんと前井さん。

前井さん、田中さん

感想など、昨年度を振り返って

運用を専門にする部門なので、やるべき基本(ITIL)に沿って、しっかり業務を実施した。それを継続した結果として、表彰されて、ありがたい。(田中さん) 

切り替え当初は、新ベンダーと試行錯誤状態だった。様々な施策の成果が、KPIで目に見えた。それが表彰につながり、嬉しい。(前井さん)

評価者コメント
定石を打ったという感じの取り組みで非常に良い。FAQ参照数は増えているがインシデント数が減っていない原因を分析して、このやり方を定着させていけばよい。
・今期、ベンダーを変え、大々的に業務移管を実施したにもかかわらず、ユーザー満足度の向上を成し遂げたことを評価した。

アイディア賞| MKItec​​​​​​​ サービスデスク1部

お話を聞いたのは、同部門 渡邉統括部長。

渡邉統括部長

感想など、昨年度を振り返って

表彰は、まったく想定外。思わず「まじか」と表彰状に書いてしまい、そのまま口にもしてしまうほど。当然、表彰を目指したわけではない。この活動もすぐに成果がでなくてもいいとも思っていた。2年越しの取り組みだが、想像以上に早く成果が出た。この表彰で、今までやってきたことに間違いないと、活動メンバーの確信となった。この活動では、人材育成もテーマのひとつ。運用保守業務では必須であるITIL資格を今期だけで15名が目指し、全員取得。品質検定等品質に関わる資格保有者も増やすことができた。結果がすべてではない。試行錯誤しながらデータを分析し課題を見つけ施策を考えやってみる。ダメなら違う視点で考えてまた回す。この意識が根付いてきたことが一番の成果であり個々の成長であると考えている。

評価者コメント
・単なる業務と捉えず、業務を取り巻くものを含めて分析、検討する点が非常に良い。目に見える課題にフォーカスし改善をすることも良いが、根本的なあり方の検討から入っている点が非常に評価できる。
・なんとなくあるデータを使えるものに仕立て上げたアイデアと成果(900時間の効率化)の両面から評価した。

最後に

​​​​​​​運用保守に携わる部門では、ITILマネジメントの導入をテーマに活動された部門が増えた印象。保守運用案件については、ITILマネジメントプロセスを理解しプロジェクトへ適用することで品質の安定、向上を期待することができる。なお、お客様の保守・運用を担うMKItecでは、ここ2年間でITIL人財育成が進み、ITILファンデーション、ITILエキスパートの資格者を増やしている。

今回、表彰された各部門、更に惜しくも表彰を逃したものの着実にプロセス成熟度が向上した各部門に、心から、その苦労と成果に敬意を表する。

三井情報(MKI) 公式note編集部より
MKIでは、常に品質の向上に努め、お客様に最高品質のソリューションとサービスを提供することにより、お客様の継続的な発展に寄与し、お客様の満足度向上と、お客様から信頼される企業を目指しています。品質向上への取組みはコチラから確認できます!


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