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30歳、転職しました。

皆さま、ごきげんよう。東京は昨日から一気に秋模様。
個人的に秋が一番好きなので、今年こそはこの時期が長く続いてほしいなぁ、と願うばかり。
30歳のお誕生日投稿から、また1年空いてしまいましたが、30歳にして初の転職をしたので、備忘も兼ねて今日はそんな転職のお話。


どこへ転職したのか。

結論ファーストにお伝えすると、前回のエントリーで

そんな中で久しぶりに「この会社で働きたいかも」と思える場所に出会い、何度か面接もしていただいた。結果、タイミングなど諸々の事情で転職には至らずだったのだが、この時「社外」という選択肢をちゃんと考えたこと、そして一見関連性の無いように見えていた、自分のキャリアで積み上げてきたスキルや経験が、他社でも通用する可能性を見出していただいて、それだけでも転職を検討してよかったな、と思えた。

note「キャリアの積み上げ方」より

と書いていた企業へ1年越しで転職することにした。

会社名は「ツクルバ」。
もしかしたら最近では「cowcamo」の会社とお伝えした方がわかりやすいかもしれないが、そんなツクルバの祖業でもある不動産企画デザイン事業が私の次のキャリア。

元々学生時代の課外の知り合いで自身の結婚式の司会も務めてくれた友人が居る会社だったことが興味を持つきっかけではあったのだけど、高校時代に通っていた塾のチューターの先輩が居たり、過去の知り合いが拠点の会員だったり、大学同期が他の案件にパートナーとして関わっていたり、不思議なご縁を感じる転職になった。

そんなこんなで今年の8月からツクルバにjoinしたのだが、入社早々この事業が分割され11月から新設会社化することになるという、どこで働こうが変化が付き物の人生を送っている。
個人的には本決定をポジティブに捉えているし、今回の決定に関して少し詳細の出るタイミングがよかったという思いもあり、転職エントリーを見送っていたというのもある。

直近出た会社分割リリース(ツクルバIRの適時開示資料)

なぜ転職したのか。

入社から8年間の変遷は先ほども転用した過去エントリー「キャリアの積み上げ方」に書いたのだけど、これを書いてから半年も経たずに今の会社を再検討し始め、1年経たずに転職してしまったんだから、心底自分は「言語化して腑に落ちると早い」人間なんだなと思い知った。
ちょうどこのエントリーを書いた頃が、当時取り掛かっていた今までの自身の経験スキルを注ぎ込んだ集大成的な仕事を上司とやりきったタイミングだったのも大きかったなと思う。

リクルートという会社は本当にいい会社で、就活時代の私に戻ったとしても同じ選択をしていたと感じるくらい後悔の全くないとても居心地のよい日々だった。だからこそなかなか「転職」という手段を取らなかったわけだけど、学生時代の私を知る人からすると「思ったより長く居た」という印象な気がする。
その胸の内については退職メールに記述したので、少し長くなるが自分の備忘含めて転載しておく。

今思い返すと、入社早々はとても尖っていたし、生意気だったなぁと思うわけで、後輩の存在と共に、先輩方の向き合ってくださった時間と労力の有難みを痛感しています。時に厳しく特に優しく仕事の基礎を教えてくださった初部署で関わった皆さまには感謝してもしきれません。
どこに向かうかわからないキャリアでしたが、様々な部署で「Must」を積み上げることによって、少しずつ「得意/苦手」「楽しい/しんどい」など仕事の種類による自身の特徴が見えるようになり、絶対評価でも相対評価でも「苦痛なくCanと思える強み」をようやく意識できるようになった気がします。
これもひとえに、価値の源泉は人であり、人の可能性を信じ続けてくれるリクルートの風土と、年齢役職関係なく「ひとりの個」として接して下さった上司/先輩/同期/後輩の存在のおかげに他なりません。
結果、リクルートでの日々は、入社から今に至るまで、つらいことやしんどいことがなかったか、と言われれば嘘ですが、それ以上にたくさんの刺激と学びがあり、先輩や同期や後輩がとっても素敵で大好きで、たてよこななめ関係なく関わり合える文化が本当に本当に居心地がよくて、こんなに恵まれたファーストキャリアはなかったと思っています。
「なぜ、こんな居心地のよいところから飛び立つのか」、それは、ようやく自分自身が「誰かのために、自分の持つ全てを捧ぐ」のではなく、「自分自身の心躍る領域/相手のために、自分の強みで貢献したい」と思えたからです。
このように思えたのは上述の通り、たくさんの機会により、自分の「強み」や「らしさ」を他者比較だけでなく自身の中に築き上げる環境を与えていただいたがゆえで、まさに「機会を自らつくり、機会によって自らを変える」であることを思うと、この8年間の月日の中で、リクルートスピリットが染みついた結果なのかもしれません。

最終出社日にお世話になった方々へ送った退職メールより

退職メールに対して「前向きな転職でよかった!」とお返事をくださった方が居て、何度か後ろ向きな気持ちで(逃げの気持ちで)転職を考えてしまっていたこともあったので、本当におっしゃる通りだなぁ、と思った。
勿論、何よりも自身の心身の健康は自分しか守れないので、時として逃げることは必要だと思っている。でも今回の選択において逃げでなく前向きな選択であったことが、自身の人生にとって大きいものをもたらした気がする。

転職して何をやるのか。

冒頭の通り、「不動産企画デザイン事業」ではあるのだが、ワークプレイス運営を担当していて、コミュニティにおける官民連携支援、つまりはスタートアップや行政の方々の橋渡し役が今のお仕事。

転職してみて感じたのは、新卒からリクルートという有難い土壌でガッツリと社会人としての基礎を叩き込んでもらったこと自体の汎用性の高さ。就活時代に「ファーストキャリアは大事だよ」と言われたことの意味を改めて理解した気がする。
そして、一見前職とは全く関係のないキャリアだけど、商品企画/人事/事業企画という今まで得たスキルと経験が全体的に活きていて、キャリアって面白いなぁ、と。

前職もとっても大好きだけど、今の職場においても「この場のためにがんばりたい」と思える素敵な会員さんたちと環境が在ること、そして何より「一緒に働く仲間」が大事な私としては「この人たちのために頑張りたいし、自分の持てる全ての強みを出したい」と思える既に家族みたいに大事な仲間たちと働けていることは、転職によって得られた財産だと思う。

「普段どんなことをやっているの?」と聞かれると長くなりそうなので、同僚たちを紹介している素敵なnoteをここに記しておく。もし「コミュニティ運営」にご興味ある方がいらしたら、ぜひ目を通してみてほしい。

最後に。

ともすれば綺麗事になることはわかっているけど、何事においても「調和」を取りに行きたがる自分が切っても切り離せなくて。社会やビジネスにおいて「金融資本」の存在が大事であることは百も承知な一方で、どうしてもそちらを軸足としたスタンスには立ちきれず、「社会関係資本」とのバランスを取りたくなってしまうし、何なら双方が同じ重さで天秤のようにバランスを取った状態で在りたいと思ってしまう欲張りな自分が手に負えなくて悩ましい日々だった20代のラスト。
そのバランスが取れるかもしれない、と思えた今の会社に出会えて、思ったよりも早くキャリアチェンジできたので、30代をまっさらな気持ちで積み上げていけることになった。

今思えば新卒1年目の頃、お世話になっていた方に統計学的に見てもらったときに「人間関係や社会における関係性に調和が取れていないことへ違和感があり、自分を犠牲にしても調和を取りに行く人だね」と言われたことがあったっけ。

これが「私」なのだと思えることに感謝しながら、30代の新しい選択も楽しんでいきたい。

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