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沢木耕太郎著『深夜特急』 / シンガポール編を読んで

こんにちは、 MK妻です。

昔からバックパッカーに憧れがありまして。

でも性格からして、そんなことできる人間じゃないんですけどね。

海外旅行に行けば、食とか治安とか結構気にしますし、衛生面も出来れば良いところがいいので、バックパッカーになれる要素はゼロに近いです。。

でもやってみたかったな〜と今でもたまに思うことがあります。


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タイトルにある『深夜特急』は、

筆者の沢木耕太郎さんがインドのデリーからロンドンまでバスで行ってみたいと思い立って、実際に旅したことを書き綴った紀行小説で、

バックパッカーのバイブルと言われています。


私はこれまで本、特に文庫本は買って読み終わったら手放すというスタイルを取っていて、

(最近はKindleなんていう便利なものを手に入れ、読書を楽しんでいます。)

手元に残っている本は少ないです。

その少しの中に入っているのが、沢木耕太郎さん著書の『深夜特急』シリーズ。(1〜6あります)

本の中では、インドに着く前に旅した香港、タイ、マレーシア、シンガポールについても書かれています。


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この本たちをこちらに持ってきていたことを思い出し、『深夜特急2』の第六章、シンガポール編だけ久しぶりに読んでみました。

34ページという短さでしたが、その短時間でも面白く、自分も一緒に旅しているような感覚になれました。


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沢木さんが旅をしたのは、1970年代。シンガポールがマレーシアから独立してまだ間もない頃。

今とは随分様相が違ったようでした。

彼が泊まった安宿がなんと1泊8シンガポールドル。(当時のレートは1S$≒100円と書いてありました。)

サトウキビジュースが10セント!

今は物価がとても高いので、なかなか信じられない値段です。

それでも至る所で高層ビルが建設中で、大きく変貌を遂げようとしていたことが書かれていて、

現在の近代都市に至る片鱗は、その頃からあったのだなぁとシンガポールの当時の勢いを感じました。


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シンガポール編を読んで、初めて

・・じゃないんですが、久しぶり過ぎて記憶に残ってませんでした。

知った場所がありました。

シンガポールの中部に「日本人墓地」があるそうなんです。

地球の歩き方2019〜20にも載っていたので、そこからかいつまんで紹介します。

第2次世界大戦以前、シンガポールで亡くなった日本人を埋葬している場所。1895年にできた東南アジア最大の日本人墓地。文豪、二葉亭四迷の碑や、第2次世界大戦の南方軍総司令官の寺内寿一の墓、そしてからゆきさんの墓が多数ある。

からゆきさんとは、九州で使われていた言葉で、19世紀後半、主に東アジア・東南アジアに渡って、娼婦として働いた日本人女性のこと。(wikipediaより)


ネットで日本人墓地を検索すると、お花がキレイに手入れされていて、散歩しているシンガポール人もチラホラいるようです。

私もそのうち、お散歩がてら行ってみようと思います。

日本とシンガポールとの間には、まだまだ私の知らない歴史的事柄があるんだろうな。

これからも少しずつ知っていきたいと思いました。


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今は、オンラインで海外旅行体験が楽しめるサービスが出来たりして、それはそれで面白そうですが、

『深夜特急』を読んで旅した気分を味わってみるというのもいかがでしょうか。



ここまで読んで頂き、ありがとうございました😊

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