努力の積み重ねが天才を生む

偉人たちの伝記を読んでみても、努力していない人を見つけることはできない。
特に各種の発明者や新説の提唱者、真理の発見者たちというのは皆、まさに努力によってそうした一大事業を成し遂げている。

天才というのは一瞬にしてアイデアが閃いたり、あるいは、生まれながらにして知恵と勇気を兼ね備え、何事も簡単にできる人のように思われているが、それは真実ではない。

では、そうした個人の優れた才能はいったいどこから来たのか。
それは、その人の先祖の努力の堆積によるものであり、それがその人の血の中に宿っているのだ。

人生で最も尊いのは努力だ

世の中の優れた人というのは、天賦の才能の持ち主というよりも、優れた気質の遺伝、つまり不断の努力の堆積の相続者であると考えるべきだ。

こうした見方は、英雄や聖人賢者各人の偉大さを過小評価しているように見えるかもしれないが、決してそうではない。

なぜなら、努力というのは人生において最も尊いものであり、英雄や聖人賢者自身がそうした尊い努力を不断に続けた人たちだったからだ。

人生の意義は努力することにある

我々は、できるだけ努力しないで物事を成し遂げようという身勝手な考えをもってしまいがちだが、これは大きな間違いである。

努力以外に我々の未来をよくするものはない。
また、努力以外に我々の過去を美しくするものもない。

すなわち、努力とは我々自身の生活を充実させるものであり、各個人の発展につながるものである。
そして、何よりも、人生の意義そのものなのだ。