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優しいだけじゃ、子どもは…

先日、イチロー選手が高校球児に対して3日間指導する
という番組をYoutubeにて拝見しました。

「3日間の指導を終えて、指導者としてどんなことを感じましたか?」
というインタビュアーの問いに、イチロー選手の返答が
胸に刺さりましたので、ぜひシェアさせていただきます。

※以下 イチロー選手の言葉 抜粋

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「教育って大事だなと思いました。

相当厳しいですよ。智弁学園。

教育する側、される側…
される側からすれば、教育する側、まぁ先生たち、指導者は
ある程度 "怖い存在” でないと難しいでしょ。

子どもの方が立場が強くなってしまったら、教育できないですよ。
そのバランスが絶妙でしたね。

厳しいだけではダメですよ、もちろん。
そこに愛情があるから成立するんです。

そのバランスが素晴らしかったですね。」


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指導する側、される側の力関係、パワーバランスの大事さというのは
自分とっても、非常に共感するものでした。

18歳から、子どもと関わってきましたが、ここには本当に苦労しました。
もちろん自分の性格や人間性というのもありますが、
どうしても子どもを弱い存在として見てしまい、
優しくしなきゃ、認めてあげなきゃ、褒めてあげなきゃ…

当初、そんなことばかり考えていました。
しかし、それだけだと、どうなるか。

なめられるのです。

この大人は、どんなことをしても許してくれる存在だと。

もちろん、優しくするのがダメなのではありません。
バランスが大事なのです。

指導者として、指導される人を正しい道にゆかせてやる。
その責任は指導者の接し方にかかっているのです。



子どもが、倫理的にほんとにダメなことをした際に
勇気を出して、初めて声を荒げた場面は今でも覚えています。
それ以降、子どもたちの僕を見る目は変わりました。


なるほど、厳しくしないといけないのか。
じゃあ、厳しい言葉を言ってみる、怖い表情をしてみる…
だからと言って、そんな付け焼刃は、子どもにとっては見抜かれてしまいます。


指導者になる立場の方の
生き様や、学んできたことが、葛藤して悩んだその先の
言動や行動によって、にじみ出る。
それで初めて子どもに伝わるのではないでしょうか。


mk

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