五十嵐律人 法廷遊戯(講談社文庫)を読んで
今回もネタバレなしの抽象的感覚派読書感想文を書いていきます。作品は五十嵐律人さんのメフィスト賞デビュー作の「法廷遊戯」です。
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主人公は弁護士を目指してロースクールで法律を学ぶ、清義という青年。
彼には過去にある罪を、同じくロースクールに通う美鈴という少女と一緒に犯しており、その事実を出汁に何者からか脅しを受ける。
優秀な友人、馨に相談しながら犯人を探ろうとするも、予想外な底に堕ちることになる。
弁護士の作者が書いた法律もの。全編に渡って多くの法律の知識で読者を圧倒して、最後まで読ませる力のある作品でした。
私は途中で、多少分からなくなってしまうことはあったものの、普段触れない法律についてより知りたいと思わせてくれる面もありました。
この作品を例えるならば、シンプルなエンタメの面白さと、膨大な法律の知識から体に良い栄養素豊富で美味なトマト、アボカド、キャベツ、ニンジン、パプリカ、かぼちゃ、サーモンがこれでもかと入ったような、サラダボウルを食べているような感じでした。
体にも良く、一つ一つの具材が新鮮でたくさん箸を止めずに食べられる逸品だと思いました。
これで今回の読書感想文を終えます。
栄養の多い健康的な作品を読みたい方には特におすすめの一冊になります。
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