私らしいはたらきかた
私らしい働き方というお題を見て、自分の働き方を振り返ってみた。
どうしてこういう働き方になったのか。
いつからこういう働き方になったのか。
そして、今までの働き方をそのまま書くことが良いと思った。
10数年前、普通の会社員でした。それなりに頑張って、それなりに出世して、一人暮らししても差し支えない給料をもらってました。
それから結婚して、さらに仕事を頑張ろうと意欲を燃やしていたのですが、妻が病気になりました。
妻の症状を見ていると、私が長い時間働くことで負担がかかってることが分かりました。
妻の病気と仕事の両立が難しくなり、仕事を辞めました。
経済面は、それまでに貯めていた貯金と、親の援助で生活しました。
私は1年くらいで仕事が出来ると思っていたのですが、それは妻の病気を甘く、軽く見すぎていました。
結婚してからアパートに住んでいたのですが、仕事を辞めて2年目くらいで貯金が底をつき、妻の両親に実家をリフォームして住めるようにしてもらいました。
それからしばらくして、約4年ぶりに仕事をすることにしました。
まだ妻の状態も心配だったんですが、金銭面も考えて短い時間でパートをすることにしました。
4年前に仕事を辞めた時は、周囲に「仕事出来るようになったら、何でもどんな仕事でもこなしてやる!」と強気だったんですが、4年ぶりに他人と会話しただけで、足や声が震えていたのを覚えています。
それからさらに4年後。
妻の病気もだいぶ良くなったので、正社員として働くことにしました。
しかし、妻に負担がかかってしまい、半年で辞めました。
これまで慎重に考えてやってきたつもりだったんですが、もっと慎重にすべきだと思いました。
それから、短い時間でのパートを転々として、現在在宅ワークで落ち着いています。
妻が病気になった時から在宅での仕事を探していましたが、当時はなかなかありませんでした。
ハローワークに行ってもそんな募集はありません。
知り合いの伝手もありません。
ただ、自分が仕事をしていて、これは在宅でもいいんじゃないかという思いはありました。
正社員並みに給料もらいたい訳ではないので、その仕事を在宅として少し分けてもらえないかと思っていました。
時には交渉したこともあります。
しかし、どこも、誰も取り合ってくれませんでした。
そんな私一人、私達夫婦の為に面倒なことをしてくれる所はありません。
自分になにか能力があればと思いました。
賢くて才能ある人は、自分と同じ境遇でも、何かしら仕事を見つけて、作って、生活しているのでしょう。
でもテレビや雑誌、ネットでいろんな成功した人の例を見ていると、それはごく一部の人達で、ほとんどの人が路頭に迷っているはずです。
みんながみんな、才能がある訳ではありません。
そんな中、世界中にコロナというウイルスが蔓延しました。
コロナ禍と言われるようになり、在宅ワークというのも耳にするようになりました。
そして、私も運良く在宅での仕事を頂けることになりました。
10数年前は、在宅ワークに耳を傾ける人もいなかったと思います。
その時、在宅ワークの利便性なんかを私個人が訴えたとしても、聞いてくれなかったでしょう。(そこまで訴える力も知恵もないですが・・・)
今なら、もしこの先コロナがなくなったとしても、在宅ワークの良い部分は認知されていると思うので、減ったとしてもなくなりはしない気がします。
早くコロナ禍が終わり、コロナ禍によって進化した部分だけが残っていけばと思います。
ところで、わたしの働き方ですが、
とくにこういった信念を持ってるとか、出世するとか、人より成績を上げるとかはそこまで思っていません。最低限クリアすればいいと考えてます。
ただ、私の能力で働ける場所と時間があれば、それに合わせるだけです。
本当にそれだけです。
仕事に対しての希望や野望はありません。
バリバリ仕事をしている人にはつまらない働き方かもしれませんが、主婦でパートしている人には分かると思います。
限られた時間内で、限られた仕事をして、決まった給料をもらう。
大事なのは仕事の内容よりも、
決まった時間に家に帰る、家族のために帰ることだと思います。
なので、当たり前ですが、決まった時間内でこれだけの仕事をしてほしいという会社側の都合と、この時間内だけしか働けないというお互いの都合が一致しないと働けません。
時間内で最低限クリアしてほしいことがあれば、クリアするように頑張ります。
急な出勤や、時間の延長もお断りします。
それが無理なら、それが通る職場を探します。
これまでに仕事を転々として思うのは、どの仕事も同じだと感じます。
人に自慢できるような仕事はしてませんが、どんな仕事でも
覚えるのは大変です。
慣れるのも大変です。
人付き合いも大変です。
どこでも嫌な人はいます。
優しい人もいます。
マウント取ってくる人もいます。
グレーなところもあります。
理不尽なルールもあります。
人と人が関わっている以上、どこに行ってもそれは変わらない気がします。
環境は変わらないので、それに合わせるしかありません。
それに、みんなが同じ能力ではありません。
仕事が早い人、遅い人、キレイにする人、雑な人と様々です。
また、同じテンションで仕事に向かってる訳でもありません。
毎日、万全の体調で仕事に通ってる訳でもありません。
だいたいどの職場でも、
作業が早い人
長い時間働ける人
が優遇されますが、それもどうかと思うことがあります。
作業が早い人は中身が雑です。
長い時間働ける人は、ゆっくり仕事します。
なので、私が頑張ることは、決められた短い時間の中で、出来るだけ早く丁寧な仕事をすることを心掛けています。
出来るだけです。無理はしません。
無理をすると、それが家族の負担になるからです。
こんな働き方をしているので、なかなか上手くいかないこともあります。
なので、主婦、主夫、育児休暇を取ってる人なども、同じかどうかは分かりませんが、それぞれ普通に働くことが出来ない身として、いろいろと思うところがあるのではと考えます。
どんな人でも、どんな形でも働ける職場が良い職場だと感じます。
利益、経費が大事なのは私も以前そういう仕事をしていたので理解できますが、それだけを追った職場はどこかギスギスしてきます。
まだまだ育児休暇ですら取りにくいご時世ですが、みんなが同じ環境、体調、テンションで働いてる訳ではないので、そういった部分の折り合いが付くようになることを願います。
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