くやしいけど売る側の勝ち
物を売ったり買ったりしないと人間生活出来ないわけで、売る側はたくさん売りたいし、買う側は少しでも良いものを得して買いたい。
だいたい売る側のほうが一枚上手な気がする。
買う方はけっこう誘導されて、操られるように、深く考えずに買ってしまう。
コンビニとスーパーでは明らかにコンビニのほうが価格が高い。
価格だけ見ればスーパーで買ったほうが得なのだが、コンビニはコンビニの魅力があり、それに対しての価格ということになる。
3円以下は拾うなという表現があるが、これは人がお金を拾う動作を金額に変えると3円以上になるという計算らしい。
時給を、分給にして、秒給にして、何秒でどのくらいの動作が出来て、と計算しての例えだろう。
おにぎり1個130円として、スーパーでは90円だとする。
スーパーを歩き回ってレジに並ぶ動作と、コンビニですぐ買える動作に40円の差があるかどうか・・・
そこまで考える人はあまりいないと思うが、この差は商品の質や量で細かく変化して、結局は売る側の策略に沿って買うしかなくなってくる。
買う側は少しでも得したいので、得をしたと思わせるトリックがたくさん散りばめられている。
選択肢を増やす
売れない商品をわざと作る
ということがある。
これは、買う側の選択肢を増やして、1度買わなかったと思わせる戦略がある。
1000円の同じ商品をずらりと並んだ中に、3000円という高級品と銘打ってポツンと置くと、
3000円には手が出ないけど、1000円だったら買おう。
となる。
つまり、良い買い物をしたと思わせている。
1000円だけの中から1000円の物を買っても、良い買い物をしたか分からない。もしかしたら別の所で800円で買えたかもしれない。
そこで、3000円を見せておくと、3000円も使わずに1000円で良い物を買えたと思ってしまう。
そこまで考えながら買い物はしてないけど、常に得をしたいと無意識に思っているので、無意識に誘導されてしまっているのです。
謳い文句
期間限定3月まで!
数量限定100個限り!
下取り1万円キャッシュバック!
顧客満足度96%!
と書かれていたら、さぞサービスも商品も良いように感じます。
が、売る側の理由を考えると、嘘とまでは言わなくても、売る側の都合のいいように言っている。
期間限定
本当にその期間だけということはあまりない。目立たせたり、季節ものを強調するためだったりする。あとはその期間、その商品の仕入れが安かったりなどで、その期間しか安く売れないこともある。
もしその期間安く仕入れた場合、安く仕入れた残りの在庫分は、期間がすぎたら高く販売するので、通常より粗利が増えることになる。
大量に安く取り寄せて後で高く売るというのは、どこの企業でもやってます。
数量限定
期間限定と同じく、その数量だけということはない。100個限定なら500個取り寄せて、100個は安く販売して、残りの400個はいつも通り販売する。
キャンペーン期間よりも後の方が旨味があるということになる。
下取り
仮に5万円から下取り1万円だとすると、もともと4万円のものを5万円に上げて、そこから1万円引くので、売る側の損はない。
他店の価格と比べられないように、付属品やサービスなどを付け加えて、物自体では損がないようにする。
それと、下取りすることで家庭の空きを作る意味もある。
下取りした分のスペースを作ってやるので、新しいのを買ってくださいということです。
満足度
アンケートの満足度にあまり信憑性はない。プレゼント目当てで適当に
良かったです~
また買いたいです~
と書いたものが満足にあてはめられる。わざわざ苦情を書く人はあまりいない。100人アンケートが返ってきて、半分は苦情だったということも考えにくい。苦情がある人はアンケートすら送らない。
それでも良い商品のほうがプレゼント目当てのハガキを送ったりする人も増える訳なので、まったく当てにならないこともない。
90%以上くらいならまあまあという感じ。しかしこれもいくらでも誤魔化せるので、なんとも言えない。その売る側の誠意次第。
いかに無駄遣いさせるか
レジの隣に、ついでにいかが?と置いてある和菓子やガムなんかは、少しでも多く買ってほしい為に手軽に買える物を置いてる訳ですが、例えばもっと大きな商品。車や家なんかも、無駄遣いをさせるようにしている。
スマホなんかも90%以上機能を使いこなしている人なんてほとんどいないので、シンプルに通話・メール・ライン・カメラ・ネットくらいなら、そんなに高くなくて済む。
買う時は色々出来て凄いと思っても、どんどん使わなくなって、高い料金だけ払い続ける。
昔スマホが出始めた頃。画面を指でスクロールさせ、スマホを横に傾けると画面も横向けになるという機能を自慢げに見せて回ってる人がいた。
当時5万円と聞いて、その自慢に5万円は無駄だと思ったことがある。
無駄遣いをさせるには、その消費者が何かしらの得がないといけない。その値段を払ってでも欲しいと思わせているので、やはり売る側のほうが上手いと言わざるを得ない。
本当に使ってる?
芸能人が、この化粧品使ってるとか、毎日これ食べてますとか宣伝するけど、宣伝しているだけ。
あの化粧品使ったら、あの芸能人みたいに綺麗になれると思う人がたくさんいるみたいです。
芸能人はもっと高いの使って、毎月一般人の給料並みのお金をエステとかなんとか美容に使ってます。
ワンコインで買えるような化粧品だけでそんな肌になる訳ありません。
という訳で、買う方がなんとなく流されて買ってるおかげで、経済回ってるようなところもあるので、みんながよく考えて買っていたらほとんどのお店が潰れたりしているかもしれません。
売り方上手な寅さんの写真があったので使わせていただきました。
寅さんの語りを聞いたら、まあ騙されて買っても私は満足です。
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