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20220207:刀畿(とき)の回:遺言

刀畿(とき)

「爺グロリアスへ


ありがとうな。

何だ、

そっちの俺様は何を頼んだんだ?


俺様の亡骸やら遺品やらは、

第18代ワケイザ国王専任侍従長爾衛様が迎えを寄越してくれて、

ストュスアイこの国で焼いた後に

第18代ワケイザ国王映賀様の御墓所に葬ってくれるから、

第4代ワイズ・リヴィールグロリアスの親父様に、

形見分けで持ってってくれる物以外は、

爾衛じえい様にすっかりお任せしてくれれば良いと話してある。

形見分けの順序も伝えてあるから揉めない筈だ。

お前様はこっちのグロリアスの次だ。


アア! 

界狭間の意地悪を無事避けられたら、

俺様の骨を一個持って行ってもらおうか!

これから新たに親友と思える存在ができる護符おまもりで、

霊魂で生き残り損なった時の星旅行の伴だ。

我ながら良い考えだ。

抜かりないナ?

大丈夫だよナ?


     お前様の友でも在る刀畿より」


3897年2月7日はく曜日、上之城刀畿:記。


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