564.20230626☆：トゥの回：魔物憑きの木
前話のご案内
711号室
主な登場人物
ラン：久幸の友人。凌司の恩人。トゥ、師匠：ランの伴侶小人。
久幸の友人。凌司の魔術の師。
泰市：ランとトゥの伴侶猫。
下段左から
サンタ：ねこのぬいぐるみだがトゥの魔法で限定的に猫になる。
スュクセ、すゅー：トゥの特別な遣い魔。個性と向学心がある。
本編
今日はオルエハスネム巫術の
お客さんが来ました。
自分の事を魔物の聖霊だと言いました。
魔物の人達の言う聖霊と
我々の言う聖霊は
ちょっと異なるように思いましたが、
輪郭が透けがちな処を見ると
精霊には違いないのでしょう。
ランが本調子ではないので
トゥと泰市でできるお仕事しか
受けられないと伝えたら、
ランの病状を見せてもらうのが依頼だと言われ
ランもトゥも吃驚しました。
聴けば
「魔物街道ワープでトン」のお客さんの
いたずら者の親戚が方々のワープ先に
犬や犬獣人の体調に悪影響を及ぼす
魔物特製薬草粉を撒いたらしいから、
もしオルエハスネム巫術師の片割れが
苦しんでたら助けるよう言い付かって来たのだと。
ランは風邪じゃなかったのですねえ！
昨日医師を呼んだのですが、
首を捻るばかりだった訳です。
ナントカという魔物憑きの木の生きてる状態で
患者に香りを嗅がせると毒が中和されるという事で
ランを担いで近所の魔物の森へ連れて行ってくれました。
ランは嘘のようにケロリと好調を取り戻しました。
案の定、
他のワープ先を二十二カ所一緒に廻って
我々が通訳をして事情を説明して、
該当者がいれば
お客さんが最寄りの森へ担いでゆくという
お仕事らしいお仕事も発生したので
喜んで引き受けました。
有り難や有り難や。
トゥの歯痛は何の仕業か誰か知りませんか？
マリエラセス暦３９０４年７月２２日紫曜日２４時２６分
（この星の一日は２６時間）
次話のご案内
絶賛販売中のご案内
noteサークルのご案内
色々ご案内
話中の万禮一家は、 メンバーシップ「夢了の皿」会員の万禮様のオリジナル・キャラクターで 設定その他は会員様御本人と話し合っております。
７１１号室出演者≒メンバーシップ会員様は常時募集中です♡
万禮様の偶さか日記も併せてお読みいただくと解像度とエモさが跳満です。
#ランとトゥと泰市 #日記 #イラスト #小説
#ファンタジー #一次創作
#Cmon諭 #嘉又夢了 #環を持つ土塊の星 #711号室 #猫
宜しければサポートの程、お願い申し上げます。 頂戴したサポートは、 闘病生活と創作活動に充てさせていただきます。 スペインはグラナダへの長期取材を夢見ております。