20220124：爺グロリアスの回：マリエラセス神について
マリエラセス暦3897年1月21日白曜日、
C'mon諭の皆が居る世界はグレゴリオ暦2022年1月24日月曜日。
「かけがえのない友、刀畿へ
外殻の向こう側へ行ったマリエラセス神の創神者は、
己を忘れられる事も勿論そうだが、
己の得た地上の状態の知識が失われる事も厭ったのだと
何処かで読んだよ。
己を糧とする獣どころか、
心を惑わせる隠形の魔物すら居ない、
種子一つ育まぬ死の大地、
地上が、
本当に生き物の生きられる場所ではなかったという真実を、
己を信じて送り出してくれた者達に伝えたかったと。
二度と無謀な探険に来る者が無いようにと。
死とは何なのだろうな？
私は何故この状態なのだろうな？
創神者達は何故、
神を創り出して死の向こう側へ辿り着けたんだろうな？
いけないいけない！
『時間と脳みその無駄遣いというやつ』だ。
私は今のこの状態を愛していて、
この状態の未来を楽しみにしているから、
余計な事を考えるべきではないな。
叔父は、気丈に振る舞っていたよ。
憎たらしいが、
今はまだ、
ああでなければ若き日の私が浮かばれない。
『ワイズ・リヴィールとなる者』の加護精霊を奪うと決意した時には
相応の覚悟をした筈だしな。
明日は界狭間を越える正規の方法を調べる予定の爺グロリアスより」
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