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20220126:爺グロリアスの回:第二の人生まで

爺グロリアス

マリエラセス暦3897年1月23日せき曜日、

C'mon諭カモンさとの皆が居る世界・・はグレゴリオ暦2022年1月26日水曜日。


「かけがえのない友、刀畿へ


そういえば君は御年44歳なのだったな。

親御さんに躾られた頃の記憶など、

だいぶ遠くなってるよなぁ。


私は

私は幾つまで肉体があったのだろうな?

マリエラセス暦3913年41歳の誕生日の翌週だったかな……

常時通り薔薇の苗を求めて界狭間を越えて、

あまねく緑の岩の星へ行き、

帰ろうとしたら、

殻持たぬ青海の星に着き、

他所へ行って環を持つ土塊の星此処に帰ろうとする度に、

殻持たぬ青海の星に着き、

この度までこの星に帰れなかったのだよ。

此処以外なら以前通りに何処へでも自在に行けたが、

界狭間の主に

帰る場所を殻持たぬ青海の星に指定されたかのようにね。

繰り返してる内に、

新しい名で第二の人生を歩んだ方が良い気になってきて

グレゴリオ暦1883年42歳の誕生日から、

君に貰った上之城かみのしろ十輝ときを名乗り始めたんだ。

殻持たぬ青海の星の住人に霊魂が視える者は殆ど居ないから

肉体はあった筈なんだよなぁ。


界狭間を越える正規の方法は、

バースセイバーか、警察・裁判関係職かの

職務上しか認められていないらしいと知って慄いている。

あんなに自在に行き来したのに!


     今更ながら終身刑を恐れ始めた爺グロリアスより」


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