20220203：爺グロリアスの回：節分
マリエラセス暦3897年2月3日青曜日、
C'mon諭の皆が居る世界も2月3日、グレゴリオ暦2022年木曜日、節分。
行事愛好者のナリスが恵方巻なるものを、
腕利きの調理師だという御尊父に
三カ月も前から七名分ねだっていたが、
どうなったろうか。
親しい者同士で
『鬼は外！ 福は内！』と叫びながら
互いに豆をぶつけあって
内なる邪心を追い出し合うという儀式は、
（ナリスが少し覚え間違いをして皆へ広めている）
どうなったろうか。
楽しんでいる事を祈るばかりだ。
刀畿が起きてこない。
私の刀畿は寿命当日の2月8日まで
（年をとっても丈夫で元気の良い様子）としていたから、
ショックが大きい。
「かけがえのない友、刀畿へ
動いた形跡が無かったが大丈夫か？
裏のワケイザ料理店で、
向こうの君が気に入っていた物を土産にしてもらった。
私を認識できる者が居てくれて助かったよ。
望む事があれば言ってくれ。
欲しい物があれば言ってくれ。
君がしてくれたように私にも尽力させてくれ。
今日は一日読書していた爺グロリアスより」
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