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20220130:爺グロリアスの回:加護と生業

爺グロリアス

マリエラセス暦3897年1月27日こく曜日、

C'mon諭の皆が居る世界・・はグレゴリオ暦2022年1月30日日曜日。


「かけがえのない友、刀畿へ


なるほど。

『物』だけでなく

界狭間越えの能力の無い『者』も一緒に

界狭間に入る事ができるのか。

私の界狭間越えの能力が、

以前のまま安定していたなら、

それこそ『冥土の土産』に、

君の望む星へ一緒に行くかと言えたのになぁ。


境界監察職や検疫職が、

この星にもきちんと・・・・在ったのか!

他の星では国境を越えるだけで、

検疫は勿論、出入境管理、税関と、

大騒ぎなのに、

我が星は大らか過ぎやしないかと思った事もあったものだよ。

なるほどなぁ。

出生と前後して加護を受け

それを知らされた後は、

他の加護が必要な路など、

その加護を受けた者に委ねるより

他の選択肢は無かったとはいえ、

私も大概無知だったのだな。


そういえば、

この星へ帰ってこられた頃、

上手く持って帰れなかった物も稀にあったが、

もしかすると病害虫でもあって没収されてたのかもしれないのか。

道理で、

持ち帰れた物は揃いも揃って丈夫だった訳だよ。


     霊魂であるグロリアスを見付けた領民ロサが交配した薔薇を楽しみにしている爺グロリアスより」


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