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20220429:トゥの回:藤の実狩り

トゥ

今日はリエーブレとフェリシダーデとラリーサとマルコスとランと
六人で藤の実を摘んだ。
絶えずの藤は絶えず花が咲き、
大きなずんぐりした蜂と仲良しで
順繰りに絶えず実をつけていたようで
たくさんなっていた。

食事はラリーサが昼に作り過ぎたという煮物をもらった。
すごい量だった。
何やら考え事をしていて、
はっと気付いた時には
調味料も鍋に入れてしまった後だったそう。
考え事の内容は
マルコスの居ない時に話したいと
籠の開口部から見えるように
一筆箋が添えられていた。
ランが目配せして
マルコスに知られないように素早く手紙を仕舞った。
そういう所、大好き。

藤の下で師匠の話の続きをした。
フェリシダーデ達にリエーブレが昨日の話を聞かせたら
興味をもってくれたから嬉しかった。

大きな師匠の家に住む事になって、
週二日は完全な自由日をくれたけど、
他の日は5時から22時まで
師匠の昼寝時間以外はぎっちり
家事から仕事から勉強まで
拘束されたです。
時間割制ではなくて
その時々の師匠の気分と都合によったので
飽きる事はなかったです。

師匠はほとんどの魔法の依頼をトゥにさせてくれたです。
白魔法薬の簡単な調合から、
音声記録媒体レコードキュボイド の再生や録音、
黒魔術に対抗する為のかなり高度で危険な罠設置まで。
お蔭で、
依頼があるような魔法技術は磨かれたです。

泥棒の片棒をたーっくさん担がされましたけれど、
今でも何だかんだ言っても師匠・・だったなと思うのは、
ちゃんと一挙手一投足漏らさず見ていてくれた事ですね。
丸投げでほったらかしというのではなかったんです。
把握漏れがあるのが病的に嫌いなんだと、
今際の際に言ってたです。
納得でしたね。
今でも師匠は魔法の悩みがあると
連絡をくれるんです、
花常世から。
すごい勘です。
先日も界狭間に攫われない迷子にならない護符をどうしようか悩んでいたら
遣い魔を寄越してくれたです。
まだ把握したいってすごいですよね。
助かりましたけど。

マリエラセス暦3903年5月4日せい曜日25時3分。


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