■言葉の裏側にあるもの

雑誌のインタビュー等で素敵な発言をされていた社長。

しかし、実際に社員の方々にお話を伺ってみると真逆の評価である、ということが少なからずあります。

取材記事等で素敵な発言をされていたスポーツクラブ・部活等の監督。

でも、実際に選手たちのお話を伺ってみると真逆の評価である、ということが少なからずあります。

両方ともに共通するのは、社員や選手たちもインタビューの中では上司・指導者を称賛するコメントを出している、ということなのです。

そう。誰でもオフィシャルな場面ではいくらでも言葉を飾ることができるのです。若い子供たちであっても、質問者の意図を読み取り、それに沿った発言をしてしまうことができるのです。心の中に真逆の感情を抱いていたとしても。

ただ、現実には、上司や指導者と言われる立場の人たちは、こうした部下や選手の心の中の感情に気づくことができていない、ということが多いようです。自分にとって都合の良い声ばかりを受け入れてしまっていることが多いようです。

人の心の中の感情に気づくことは難しいことです。

それが部下や教え子といった「人事権に基づく上下関係」がある場合はなおさらです。

下の立場の人間は、上司や指導者に対し「安心・安全」の感情が無ければ自分の本当の気持ちを打ち明けることなどできません。

当たり前ですよね?

「これを言ったら左遷されるのではないか」「これを言ったら試合で使われなくなるのではないか」

上司や指導者という立場にあるだけで、意図していなくてもこうした「恐怖感」を与えてしまうことに気づくべきなのです。そのうえで「安心・安全」感を抱いてもらえるような信頼関係を構築していく努力をする必要があるのです。

あなたは部下や教え子たちから本音を打ち明けてもらっている、と確信できますか?

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