■「孤独感」も相対評価

クリスマスイブですね。
我が家は、娘は就職して北海道ですし、息子は今日から「U18クラブユース選手権」の全国大会で遠征ですし。
ふつーにWebミーティングを数回実施して、ふつーの一日で終わりそうです。
大変不謹慎なのですが、社会心理学等を勉強しながら今の世の中の混乱喧噪を見ていると、「なるほどなあ」と感じることが多々あります。
※もちろん「そんなことあらへんやろ!」ということも学説の中にはありますが。
例えば、GoToトラベル。
経済的な観点「だけ」から言えば非常に優秀な施策だったけれど、裏側にある間違った心理的メッセージ
「もうコロナは怖くないよ、大丈夫だよ」
というものを皆が感じてしまった。
もちろん政府・専門家の方々は「旅行に行ってもマスク手洗い3密回避!」と言い続けていました。
でも、潜在意識に伝わる心理的な影響の大きさまでは考えていなかった、ということなのでしょう。
政治家の皆様、官僚の皆様は多面的な影響を考えながら政策を決定していただいているとは思うのですが、そこに「人間の心理」も加えていただけるとありがたいですね。
(消費税をゼロにしても消費は回復しない!という記事も今度まとめてみたいと思います)
さて「孤独感」。
夏休み明け。
年末年始。
クリスマス。
自ら命を絶たれる方が増える傾向があるといわれています。
それは
「周りはきっと幸せなのだろう。にもかかわらず自分は。。。」
という相対評価からくる絶望感が大きく影響しているのではないかと思います。
「みんな、独りぼっちなんだ!」
と思うことができたら、絶望感は少し軽くなるのかもしれませんね。
そう考えると「幸せじゃない人」は多くの人の役に立っているのではないでしょうか?
企業・組織でよく「2:6:2の法則」が議論になりますよね。
私は、一番下の「2」の人たちが、真ん中の「6」の人たちの不満のはけ口になり、モチベーションの下支えになってるんじゃないかと思うんです。
「私はあの人よりはマシだ」
「私はあの人よりは会社に貢献できている」
歪んだ意識と思われるかもしれませんが、実際には多くの人たちの最低限のモチベーションを支えている現実を見てきました。
何が言いたいかというと、
「なんの役もたたない人なんで存在しない」
ということ。
心理学者アドラーは人間が幸福を感じる要因は「貢献感」であると言いました。
絶望に囚われそうになっている方々がほんの少しでも
「自分は誰かの役に立っている」
と感じてくれれば。
そんなことを考えながら、クリスマスの皆さんの幸せを願いたいと思います。

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