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「知は力だ」

タイトルはフランシス・ベーコンの格言。SPY×FAMILYのユーリ・ブライアもアーニャとの会話の中で引用してますね。

この言葉の重みをよく感じます。

独学の心許なさは、時間や体力をいくらかけても、なかなか拭えません。
「より知識のある・熱量と説得力のある人や、チームが提供する拡散力あるサービスや情報」
当たり前だけど、不安解消にはコレが一番必要なものです。


趣味のインド映画のはなしをします。

輸入盤DVDを何度か鑑賞し終えた後の
自分の理解度が頼りない。
解像度の低い英語力のために。

誰かとダラダラと解釈のすり合わせや交換をしたいけど、
こんなニッチな趣味に対して同じ熱量を持った人はなかなか周囲に居ないものです。
現状Twitterで似たようなファンのツイートを検索するのが関の山。

そんなニッチに応えてくださるインド映画の配給元さんや、翻訳やその監修にあたられる方はじめ、携わる方々には敬意と感謝しかありません。

彼らが日本の「公式」であり、冒頭でいう「より熱量のある人やチーム」にあたります。


展開次第で限られた数秒のなかで
過不足なく理解できる言語は限られています。
劇場で読む日本語字幕は、必要に応じて端折ったり、追記されるなどしていて、ソフトで読み流した英語字幕の内容とは当然差異があります。
それでもトータルで互換性のある表現として、冒頭で述べた「独学の心許なさ」は有効に解消されます。

「あの表現いいな」
「あそこ、そういう意味だったのか」
「あの語彙に触れてないけど、端折っても通じるな」
「(ざっくりな自分の解釈と)おおむね合ってたな・かなり違っていたな」

こんな塩梅で、上映中はドーパミンの分泌が脈打っているかのような尊い瞬間の連続。
これがたまらない快感です。
物語の展開や、俳優陣の魅力とは別の観点で。

独学はけして無駄ではないです。
自分で必死にメモをとったり、辞書をひいたり、ググったり
それで得られる満足感達成感も得難いものです。
例え間違っていたとしても。
頼りないなりに調べたからこそ、それをしていない場合と比較すると得られる快感も多いはず。



「公式」があることで
感動や好きなシーンを他者と共有しやすくなります。
英語字幕の何倍も。
話題作の「RRR」もそう。
SNSの検索が楽しくてしかたありません。
作品をご存じであることで生まれるロングランとなってからのムーブメントが
なんとなく「知は力だ」という言葉を思い出させました。

社会現象的な意味でもそうだけど、
ある意味ストーリー的にも「知は力だ」を感じる内容となっていて、爽快です。
没入感ある大きなスクリーンで3時間の映像体験をぜひ味わっていただきたい。

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