Antique vol.4｜Rörstrand Swedish National Costumes cup & saucer

昔の絵本を少しずつめくるような気持ちで集める、古き良きスウェーデンの伝統を映し出すテーブルウェア。

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スウェーデンの民族衣装を纏う人々がテーブルウェアに描かれた、Rörstrand（ロールストランド）社のSwedish National Costumesシリーズ。さまざまな地方の伝統的なコスチュームがモチーフになっていて、こちらはダーラナ地方のものです。

デザインは、スウェーデンを代表する二人のアーティスト、Jackie Lynd（ジャッキー・リンド）とAina Stenberg（アイナ・ステンベリ）の合作。カップ＆ソーサーの他にプレートなども作られています。

このシリーズ、あまり出回っておらず、私は未だ少しのバリエーションしか見ることができていません。スウェーデンには約800種類もの伝統衣装が存在すると言われていますから、まだ見ぬデザインが多数存在しそうで、探究心がくすぐられますね。どのデザインもダンスを踊っているのですが、その表情は実にさまざまで。地方ごとの気質があらわれているのかしら…と古き良きスウェーデンに思い巡らせてしまいます。

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Rörstrand
1726年、スウェーデン王室御用達の窯としてストックホルムに創業。優れた陶芸家やデザイナーを積極的に採用し、高品質かつデザイン性に富んだ陶磁器を数多く生産。ノーベル賞授賞式の晩餐会で使用されていることでも有名。2001年にフィンランドのイッタラの傘下になるが、スウェーデンを代表する老舗陶磁器ブランドとして今も格式高い製品を作り続けている。

Jackie Lynd（1948年-）
アイルランド生まれ。イギリスで美術を学んだ後、1970〜1990年代にかけてロールストランド社に在籍。その後も、HoganasやBodaなど多くの有名陶磁器ブランドで活躍。モダンでシンプルなものから、果物や植物、動物を描いたものなど、幅広いデザインの作品を発表。女性らしい温かみのある作風が魅力。

Aina Stenberg（1885-1975年）
スウェーデン・ストックホルム生まれ。素朴で繊細な作風が特徴的な、スウェーデンを代表する画家・イラストレーター。絵本や絵画の他、陶磁器など多くのイラストを手掛け活躍。