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タイトルが秀逸【映画感想】

渋谷のユーロスペースで開かれた試写会で"drive-away DOLLS"をひと足先に鑑賞して、改めてビーニー・フェルドスタインが出演する作品は面白い!と思った。

今回は主演ではないけど、登場時間に対して爪痕がすごい。因みに前回に同劇場試写会で見た作品はビーニー主演の"How to build a girl"だったので、彼女の出演する作品は今後もユーロスペースで見たい気持ち笑

毎度、監督違えどビーニーの出る作品は大体、コメディ・ちょい下品だけどどっかオシャレさ(今回は90年代ファッションが私的にはタイプ)を感じるものが多い。レトロさが舞台美術や衣装のこだわりに繋がっているからかもしれない。

"drive-away DOLLS"ではメインキャストである、ジェイミー(マーガレット・クアリー)が性別を超えて好きなキャラクターだった。イケメンで大胆さもありつつ、どこか繊細さがあるところが素敵。

作品内1番のシーンはラストシーンで忘れ物をしていくところでキーポイントだと思う。何を忘れたのか、何故あえて忘れさせたのかを考えると映画の主張が見えてきた。

女性のパワーを見られる映画の割に、男性をイメージつけるアイテムが多々出てくるところに違和感を持った鑑賞者が多いと思うが、このラストで視界が明快になるはず。

また本作の凄いところはちょいちょい、いや結構、豪華キャストがいる点。
謎シーンのマイリー・サイラスは鮮烈な存在だった。すぐにマイリーが出ていることには気がつくし、本人だなぁと思ってしまうのだが、爪痕に「え?すご」と思わざるを得なかった。

さて最後に、本作に"あえて邦題をつけるなら"と考えてみた。残念なお知らせとはなるが、考えてみたら答えは無理だった。意気込んだものの、、、

そもそもとはなるが原題がすごく上手い。

まず、drive-away(車の配送のこと)を使うことで幾つもの意味を兼ね備えたタイトルになっている。

ロードムービー的印象を伝えていることは勿論、drive-awayには追い払うという意味があるから、女性らしさを追い払うという意味や大人になるっていう意味を兼ね備えたタイトルだと私には感じる。

これらから想像すると、原題以上の邦題は無理だし頑張ってつけたところで鑑賞者に違和感を持たせるリスクが高そう。

でもあえてつけるなら、日本語じゃなくて英語のままだけどGet out girls!とか。でも変える必要性皆無 笑
やっぱりdrive-away DOLLSだ。


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