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島暮らしと海での時間

島暮らしを始めて3年目。
正確には2年と2ヶ月が経った。
島は当たり前だけれど海に囲まれているので、行きたくなったらすぐに海に辿り着ける。
生まれも育ちも埼玉県(海なし県)の私にとっては、海が側にあることが新鮮で、特別なことに思えた。


島に移住を決めた1番の理由は、人の温かさと移住者が多いことだったが、2番目は海が近くにあることだった。

この景色を目の当たりにしたら、心持ちが穏やかでいられた。よく言う、海を見たら自分の悩みがちっぽけに見えると言うのも体感したし、器が少しだけ大きく、深くいられる気がした。


島にはプライベートビーチになる穴場スポットが沢山あるので、温かい気候の時期はピクニックに出かけることも多い。
水着を着て行って、海水浴を楽しんだ後にお腹が減るのでおにぎりを齧ったり、日向ぼっこをしたり。こういった時間が贅沢で、お金を使うことばかりが贅沢なのではないと、島で過ごす中で知った。

 

海に入るのも好きだけれど、ビーチコーミングも好きで、海を眺めるのもそこそこに、彼が呆れるくらい小1時間、貝拾いに勤しむこともある。
右下のキラキラした薄べったい貝が好きで、ポテトチップス貝と名付けて、綺麗なものを厳選して拾う。時折、「拾って!」と言うように、左上のような立派なのが落ちていることもあるので、やめられない。


そして、なんと言っても釣りである。
島に来て1年目の秋頃に、移住者の先輩方が大人のクラブ活動と称した釣り部を発足させ、私も入部させてもらった。初心者も多く、釣竿を皆で買いに行くところから始め、経験者の方や波戸にいる釣りマスター達に教えていただきながら、アジやメバル、イカといった日常使いの魚を釣ることができるようになり、食料確保へ繋がった。
釣竿にビビッとくる感覚と、自分で釣った美味しさが楽しい。島の夜長を過ごすのに、いい気分転換にもなる。


島の道なりに続く外回りをドライブするのが好きだ。天気のいい日の海は本当にキラキラしているし、夕方も味わい深くて好きだ。途中、ビュースポットに車を停めて、永遠みたいに続く波の行方を眺めたり、ジュースを飲みながら黄昏れるのもいい。


これは元日に、自宅から徒歩で行ける海を撮った一枚。海を見て新年を始めるのが、心が洗われる気がした。

私の島暮らしは、海と共に始まり、海と共に生活をしている。海がそばにある暮らしが私はとても好きだし、数年後に自分の子供が産まれたら、海と共に暮らして成長していってほしいとも思っている。

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