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ベトナム起業日記 #1. 仕事納めの日に突然届いたメッセージ

2022年12月30日、僕は大晦日前日まで働いていた。
今年は塾に通い始めた娘の冬期講習に付き合うために私と娘だけが帰省せず東京に残っていたのだが、娘は塾に行っていて時間もあるので、ギリギリまで働いていたのだ。
社員やパートナーの方たちもお休みに入っているので、Slackも静かで集中してプログラミングに没頭できるなと思っていたらベトナムの友人、ヘクターからメッセが入ってきた。

ヘクターと僕は10年前シリコンバレーの有名なベンチャーキャピタル、500 Startupsのアクセラレーションプログラムで出会った。
アクセラレーションプログラムというのは、起業家のためのブートキャンプのようなもので、ベンチャーキャピタルが投資した起業の創業メンバーたちをシリコンバレーのオフィスに呼び、3ヶ月間その場所でスタートアップを成長させるために毎日トレーニングやメンタリングを受けさせて鍛えていくと、というプログラムである。プログラムの最後に、シリコンバレーやニューヨークの投資家へのピッチの場所が用意されていて、そこでさらなる資金調達を勝ち取るのがプログラムのゴールである。
ヘクターはベトナムから選ばれたスタートアップのリードエンジニアだった。僕は自分の会社が選ばれたわけではないが、友人のスタートアップが選ばれ、そこにディベロッパーとして後半の1ヶ月だけ参加した。
スタートアップといっても3〜5人くらいの会社ばかりなので、1社、1テーブルくらいの人数しかいない。僕らのテーブルとヘクターたちのテーブルはすぐ近くだったので、僕たちはプログラマー同士、アジア人同士ということもあってすぐ仲良くなった。

500 StartupsのDemo Dayの後の記念写真。この時の縁が10年後に再びつながることになるとは。。


アクセラレーションプログラムが終わり、それぞれの国に帰ったあとは、いままで2回、僕がホーチミン市に仕事で行ったときに合って食事をしたりして連絡を取り合っていた。
ヘクターは数年前にアメリカ人の起業家2人と新しいスタートアップを初めて、投資を受けて新しいプロダクトを作っていた。


メッセの内容は彼らの会社の投資元が破綻して会社をクローズしなければならなくなったということだった。
彼の会社は CEOがアメリカ人で、投資元もアメリカが中心。
1〜2ヶ月前からアメリカの某ファンドの破綻がメディアで取り上げられていたが、その破綻に関連して投資元も破綻あるいはダメージを負い、投資が続けられなくなったようだった。

ヘクターは自分のチームの精鋭部隊5人と引き続き一緒に仕事をしたいと考えていて、チームのメンバーも同じ意見。みんなで開発できる案件があればそれをやってチームを維持したいという考えで、僕になにか開発案件がないかメッセを送ってきたのである。

僕はコロナ前の数年間ベトナムに会社を作りたいと思っていて調査をしたりベトナム人のインターン生を受け入れたりしていて、そのことをヘクターにも前々から話していた。
ベトナムに法人を作ってそこでGoldrush Computingが日本でやっている案件を手分けしてできる体制を作れないか、というふうに話は一気に進んでいった。

年末仕事納めの日。今日は家に帰ってゆっくりビールでも飲んで休みに入ろうと思っていたところにやってきたまさかの人生のターニングポイント。
2023年は波乱に満ちた年になりそうだ。。
続く。


オフィスの近所の花屋さんで買ったしめ縄を玄関ドアに飾り、来年に向けて心を整えていた矢先にまさかの急展開に。。


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