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サンワカンパニー社との新しいPJ

今年3月に住宅設備機器のインターネット販売を行う株式会社サンワカンパニー社がマンションをリノベーションし、それを販売していくというPJが開始しました。(下記HP)

実はこちらは、弊社がお手伝いさせていただいたPJなのですが、(HPの下の方にこそっとKURUの名があります笑)
事の発端はというと古いマンションを購入し、それをリノベーションしてそれを再度販売する事業を私が前職で立ち上げていたこともあり、それをメーカーが応用したら面白いとふとしたタイミングで思いついたことでした。

知り合ったばかりでしたが、サンワカンパニー社の代表山根さんに、思いつくままご提案したいことがあるとすぐにメッセージをし、2、3日後にお時間をいただきました。

内容も詰まってない中、見返したらたった6枚のプレゼンで 笑
「御社で中古マンションを購入し、御社が届けたい暮らしを実現したリノベーションし、それを期間が来たら売却するというビジネスを一緒に立ち上げませんか?」
とお伝えすると
山根さんは「是非やりましょう!物件探すところからお願いします!」とさすがベンチャーの経営者のスピード感で、すぐにスタートしました。

当時のプレゼンの1枚


実際は、不動産業の免許や物件選定の関係で実際のPJまで1年以上かかってしまいましたが、ようやく実際の物件が完成し、次の物件も準備されていることは並走させていただいた我々としては大変嬉しく思っています。

第1号物件完成写真

このケースは我々にとって非常に勉強になったのですが、
これはまとめると
「本業が場のビジネスではない企業が
 場を使って自身のビジネスを成長させる」
PJだと捉えています。

今回は、
「本業が住宅設備機器のメーカー企業」が
「中古マンションを使って、自社の製品および世界観を伝える」PJです。

でも例えばこれを実現しようとすると
①不動産仲介会社から物件情報を取得し、
②購入したら設計事務所にオーダーして場を作る
というフローになります。

①のステップでは、不動産会社はその物件を購入してくれるかどうかが重要で、②のステップのその物件でどんな場所を作り、どういう人を集めるのかは全く興味がない。
一方、設計事務所はどんな場所でどういう人を集めたいかということに対してデザインしますが、①のステップのことはよくわからない。

そうすると適正な取得価格や投資額が判断できず、結果としてうまく進めることができないと思っています。
一方でこのPJの場合、不動産を買って売って利益を得るためだけの事業ではありません。自社の製品をアピールする場であり、また顧客との接点を直接的に作る意味もあります。

だから①、②のステップを通して、
「何のために、誰に対して、いくら使って、どうやって届けるか」
を我々は並走しながら共につくっていきます。

このようなケースは様々な業界においてニーズがあると思っていますので、
これからも「場のビジネスを共につくる建築設計事務所」として邁進していきたいと思います。

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