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きらいなわたし②


サボってもいい…
サボっても…いい?

https://note.com/mizutama2525/n/n6700332fe307

程なくして彼女は私を
夜の街に誘ってくれた。

久しぶりの夜のお出かけ。
お気に入りのイヤリングをつけて、
ご飯とお酒と他愛のないおしゃべり。

そういえばこんな楽しみ方もあったんだっけ?
あれ?人ってこんなに優しかったっけ?


「私ってすぐ感極まって泣いちゃうの。
感情が前面に出やすいから、
嫌われる率も高い高い!」

大きな口を開けて笑いながら話す彼女。

「だから、その場の雰囲気をちゃんと見てるアナタは
ホントにいい子だなーって思うよ。」

そして彼女は少し姿勢を正してこう言った。

「でも、あんまり笑わなくなったよね。」


外では精一杯の笑顔で頑張っていたつもりだったけれど、
長くわたしを知る人からしたら
やっぱり何かおかしかったんだ。

その言葉を聞いて、
本当の自分を隠して頑張って演技していくことが
なんだかバカらしくなった。

「ねぇ、わたしさ、
人生楽しんだ方がいいよね?」

当たり前でしょ!
と彼女は私の肩を軽く叩いた。


そうか、そうだ。
わたしはわたしの生き方を
楽しんでいいんだ。

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