きらいなわたし①

この人生をスキになりたい。
そう思うようになった。

6.7年程前、わたしはどん底にいた。
心身共にボロボロ。
家のことなど、とても出来る状態じゃなかった。

思考停止状態で、
仕事以外の時間はとにかく眠り続けたかった。
仕事中や人と会う時にニコニコするのが精一杯。
まだ子供が小さかったので
最低限の食事と
どうしてもやらなきゃいけない家事だけを
なんとかこなし、
他は何もしたくなかった。

家なんて大嫌い。
みんな大嫌い。
わたしなんて大嫌い！！

頑張らなくていいの？

一昨年だっただろうか。
子供のクラスの
元気いっぱいなママと
雑談をしている時、
彼女が私に言った。

「頑張らんでいいんだよ。
もっと人生サボってもバチ当たらんよ。
とりあえず、飲み行くよ！！笑」

眼から鱗、とは、このこと。

わたしはズボラで綺麗好きではないけれど、
掃除や片付けはなんとなくできていた。
毎食一汁三菜はムリだけど、
毎日ご飯をそれなりに作っていた。

友人とお茶をしながらお喋りすることも
本当は大好きだったはずだ。

それが出来なくなった。
家が嫌いになったわけでも
みんなが嫌いになったわけでもなくて
出来ない自分のことが大嫌いだった。

それなのに、もっとサボっていいって？？

心に抱えていた重くてドロドロした何かが
ドサっと落ちた気がした。