何も書けない

就職活動真っ盛り。ESも面接の対策も、何も手がつかなくて、いつもみたいにTwitterを眺めていたら、一つの記事がバズっていた。

島田彩さんの、ユニクロのブログ。

サムネイルとタイトルのインパクトにやられ、リンクを踏んだ。(一週間カニを育てる記事も読ませていただいたこともあったが、この時は全く気づいていなかった。)

とても安直な感想を言うと、泣いてしまった。なんならこれを書く前も読んで、泣いた。


泣いてしまった理由は二つある。一つは「自身の就職活動と重ねてしまった」からだ。記事中のR君はアルバイトだが、そんな事関係ない。アルバイトだろうが就活生だろうが面接は緊張するし、何より志望理由を考えるのが本当に辛い。私は働きたい、御社は人が欲しい。それでいいじゃないですかと、5千万回は思った。その中でもあんな人を惹く志望理由を考えたR君と、それを見事引き出せる島田さんが素晴らしくて、感動して、涙が出た。

二つ目は、「悔しかった」。そりゃもう、恥ずかしいくらいに。

私はTwitterもやっているし、ここ以外にブログを書いたこともあるし、なんなら趣味程度に物書きをしていた。誰かの何かに届けばいいなと思っていつも発信する。けれど、こんなに人の心にスッと刺さって、夜眠る前の静かな時間を温めてくれるようなものを、書けたことなんてない。

そもそも自分の意見を、想いを、自分で理解するのが至極苦手だ。何も考えてないわけじゃないのに、「何がしたいの?」と聞かれると急に自分の事がよくわからなくなる。選択肢が与えられると選ぶことができるのに、自分で選択肢を広げられない。自分で自分の書きたいものが、伝えたい事がわからないから、人の心に届くわけがない。だからあの魅力が悔しくて、ずるいとさえ思ってしまって、泣いた。


就活ではよく「自己分析」や「自分探しの旅」などと言われる。面接官からは「就職活動の軸はなんですか」と聞かれる。もしかしたら探し方が悪いのかもしれないけど、いつも迷子になる。何が好き?何が苦手?何がやりたい?それ、ほんとですか?自分、どこですか?こんな事ばかり頭で考えてしまうから、何も書けない。

Noteに登録してからも、何を書くかテーマが全く決まらなくて、1時間ほど真っ白な画面を見てた。けどもう、文章に囚われたくなくて、構成やかっこよさなんて何にも考えるのをやめた。Noteを始めたきっかけを素直に書こう。なんでいつまでも自分に気を使わなきゃいけないのさ。そう吹っ切れたら指がスラスラ動いた。ああ、私今まで、書きたい事を書いた事なかったのかな。


初めての記事が人の褌で相撲をとるような内容になってしまったけど、久々にこんなたくさんの気持ちを起こせて、とてもすっきりしている。これからは少しずつ、自分の気持ちに自分で気づいてあげられるように、日記感覚で記事を書き進めようと思う。何も書けないから、何か書けるになりたい。








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