見出し画像

プランナーが考えるユーザー目線のゲーム設計


ユーザー目線で考える…
ゲームを遊ぶ側の視点に立って作るという考え方ですね。

遊んでもらうユーザーがいてこそゲームが成り立つので、
普段から気をつけているのですが、
まだまだ未熟なせいか、
ついつい無意識で作りて視点でゲームを構築してしまう事がまだあります。

そんなユーザー目線でのゲーム構築で
僕が常に意識していることを本日記事にさせていただきました。

■直感的に遊び方がわかるよう設計する
ゲームにもお約束のようなものがあり、
PS4であれば◯ボタンを押すと決定というのが
ゲームを何度も遊んでいるユーザーならわかりますよね?

でも海外のゲームの場合、
Xボタン操作で決定というのが一般的で
はじめで海外のゲームを遊ぶユーザーはあれ?となってしまうケースがあります

このようなお約束も、
環境やユーザーが変わると変わる可能性があります。
だからこそ作り手は誰が遊ぶのかをしっかり意識してゲームを設計しないと、
直感的な操作ができずストレスを与えてしまいます。

これは昔僕がやってしまった体験ですが、
小さな子供向けゲームのゲームチュートリアルで、
説明文が長くなった際スクロールバーを加えました。

このスクロールバーの導入。何が問題かわかりますか?

…答えは、
小さな子供にスクロールバーの概念が無いということです。
普段からPCやスマホ操作をしている僕らであれば当たり前の機能ですが、
まだそういったものに触れていない、
そしてゲームを遊ぶことが初めての可能性がある子どもは、
その当たり前が無いので操作がわからないという現象が起きました。
(幸いテストプレイ時にわかったので発売前に修正できました)

こうした体験から
僕は常に当たり前を疑うよう意識しております。
おすすめな考え方なので良ければ試してみて下さい☺

■意見を聞きまくる
自分が面白い、上手くできたと思ったゲーム設計でも
他の人から意見を聞くと改善案がどんどんでてくるのでオススメです。

特に感情、直感性といった感性の部分は
その人の人生経験によって意見が別れますので、
想定したユーザーに近い人から意見を聞きまくると
よりユーザーが求めているゲーム設計に近づくと考えております

体験談でいうと
昔あまり遊んだことのないシリーズのスピンオフを作ることになり、
ゲームを研究して、そのコンテンツの面白さのコアがわかった気がしていました。
その状態でゲームを設計した後、
たまたま別部署の同僚がそのシリーズ大ファンだったので意見を聞いた時、
そもそもそのゲームの面白さのコアがずれていることがわかりました。
ゲームを作る前で良かった反面、仕様書は作り直しでしたね笑

新たしいシステムがこのシリーズのファンに受けるのか?
どんな物を入れればファンが喜ぶのか?
と、同僚に意見を聞きまくった結果、
発売後ユーザーからは高評価をいただくことができました。

この体験から僕はゲームを考えた後は、
仮想ユーザーとしてその分野に詳しい人に意見を聞きまくり、
ゲームを作るようにしております。

ただ注意が必要なのは
きちんと自分の意見を持つということを忘れないことです。
絶対に面白いと思える感動体験をきちんと持った上で、
ユーザにその感動体験を届きやすくするために度すればよいかを考える際に
ユーザー目線で考えることがゲーム設計で大切な点だと思っています。

■こだわって作りつつ、こだわりすぎない
ゲーム作成はほぼ必ずゴールがあり、
作り込む箇所と作り込まない箇所の線引が必要になってきます。

神は細部に宿る…
という言葉があるくらい、
細かな点の積み重ねがクオリティにつながるので、
こだわる点はほんとこだわって作りたいですし、作って欲しいです。

でもここでユーザー目線という考えを入れた時、
このこだわる箇所に優先度が出来るのだと考えております。

例えばRPGを作った際、
何度も見るバトルやメインとなるストーリー部分は
多くのユーザーが目にする部分だと思います。
逆に、ほとんど死角になって見る機会が少ない背景の一角や
1万回に1回しか発生しない指が一瞬表示されないバグなど
ほとんどユーザーが目にしないし気にしない部分もあります。

作り手は作っているものの価値を高めることに注力しがちなので、
ユーザーが目に止めない箇所でもかなり作り込んだりします。
ただ、ユーザー目線で優先度をつけて考えるのであれば、
何度も目につく箇所のクオリティを上げたほうが効果的だと考えております。


■まとめ
意識してやってきたことを継続する事で
いつのまにか無意識にできるようになります。
ただ、この無意識はユーザーとして遊んできた意識の積み上げなので、
つくり手側に回った際、意外な落とし穴に繋がることがあります。

遊ぶ側ではなく、
遊ぶを作る側としてどうゲームを届けるのかという意識をもつことで、
自然とユーザーライクなゲームが出来上がると思いますので、
それまでは意図的に意識しながらゲームを設計することをオススメします☺

サポートは不要です! あなたの学びにご活用下さい☺ いずれ一緒にゲームを作りましょう♬