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ゲームの開発費と人数


皆様がよく遊ぶゲームであれば
最低でも数億、最高額では数百億ぐらいの開発費がかかっておいます。

5年前くらいは数千万円ぐらいで作れました。
パズドラなんかは数千万円後半で作ったという記事もございますね。

開発費が上がったのはスマホや据え置き機のスペックが高くなり、
よりクオリティが求められたからです。
いきなり数億単位の予算は出すことは難しいので
低予算で作れるインディーズに参画している会社も多くなってきました。

本日はそんな開発費の内訳や
開発期間、開発人数に関してご紹介させていただきます。

■開発費の計算方法
ゲームはデジタルなものなので材料費などはほぼございせん。
なので開発費=ほぼ人件費になります。
この人件費ですが
一ヶ月あたり人を雇う費用(人月単価)✕開発期間✕開発人数
で決まります。

一ヶ月あたり人を雇う費用(人月単価)は80万~100万円ぐらいが多いので
例えば50人で3年ゲームを開発した場合
単価100万円✕50人✕36ヶ月=18億円になるわけですね。
PS4やSwitchの大型タイトルだとだいたいこれくらいの規模が多いです。

モバイルの場合、リリース後にアップデートすることが前提なので
もう少し安く開発を終える場合が多いです。
単価100万円✕20人✕18ヶ月=3.6億円 ぐらいです。

ここに加えて広告費が数千万円~数億円が加わったのが開発費になります。

なお一ヶ月あたり人を雇う費用(人月単価)には
社員の給料、組織の維持費、事務職などの組織を運営する為に必用な費用
などが含まれております。
だからフリーランスのエンジニアなんかは
人月=そのまま給料になるので、月給100万円なんかがザラにいます。

■開発スケジュール
これはゲーム規模によってまちまちです。
超大型タイトルなんかは5年ぐらいで作っていたりしますので、
開発費が数百億円になる場合もあります。
「Grand Theft Auto V」なんかは265億円と出ているみたいですね

ただ、最初から100人がプロジェクトに入るのではなく、
最初は数人から初めて、
ゲーム企画、シナリオ、コンセプトアートを考えたりします。
次のステップで最低限のゲームを作るために十数人規模になり、
そこからゴールが見えて、ステージやキャラを量産する段階になったら
50人、100人と開発人数が増えていきます。

FF15なんかは、開発に10年ぐらいかかっており、
いろいろなクラッシュ&ビルドが初期のステップで行われたのだと思います。
逆にアサシンクリードや龍が如くといったシリーズは
1~2年ぐらいでゲームを出しているので、
ほぼ決まった方に沿って早い量産体制が作れているのだろうと考えております

もし既存タイトルの開発スケジュールや人数を知りたければ
初期発表の内容やスタッフロールの人数などで
おおまかな予測は建てられるとおもいますので、
ぜひ調べてみて下さい。

■ゲームってどうやって利益が出ているの?
PS4やSwitchなどのコンシューマーはわかりやすく、
売上-開発費=利益
物凄くおおざっぱですがこんな感じで計算できます。
5000円のゲームが10万本売れて、開発費が4億円だった場合は、
5000円✕10万本-4億円=1億円の利益 となるわけですね。
(実際は販売価格の5000円から小売の利益などを減らして計算します)

スマホの基本無料タイトルは
まず開発費を投資し、毎月の課金によって売上が出ます。
飲食店の経営に近いですね。
仮に初期開発費が2.4億円で
毎月の運営を20人規模で行っていた場合
毎月4000万円の課金-20人✕100万円=2000万円が毎月の利益
この2000万円を1年継続することで2.4億円稼げるので
初期開発費の投資が回収できる形となります。
(厳密には課金額からいろいろ料金が引かれた結果が会社の売上になります)

■まとめ
PSやDSの時代は
作ったら作っただけ利益が出ていたバブルの時代でした。
また、パズドラが発売された当初も
基本無料の競合コンテンツが少なく、
きちんと設計できていれば利益が出せていた時代でした。

ただ、ゲームのクオリティと競合コンテンツが多くなった現在、
開発コストと市場規模を考えるとなかなかゲームで利益を出すことが難しくなったと思います。
だからこそ、次の新しいコンテンツを生み出す事を模索するためにVRにチャレンジしたり、
世界規模の市場で戦うようなコンテンツを作ったりしています。

世界的に見ても日本のコンテンツは注目を浴びやすいので
これからプランナーを目指す方には
是非新しい視点でコンテンツを考えてみてほしいと思っております。

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