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狂ったように遊んだゲーム(メガドライブ編)

メガドライブが発売したのは1988年だが、私がメガドライバー(メガドライブ所持者)になったのは発売直後ではなく、ちょっと遅めだった。1993年…中2か中3くらいの頃だったと思う。

しかも私は、スーファミと、当時人気だったスト2その他SFC用ゲームソフトを全部売り払い、メガドライブ本体を購入した。

FF5でお祭りのごとく沸きに沸いていたスーファミを売って、メガドラを買ったのだ。私は。

ネットでメガドライブについて熱く語っている人はけっこういるけど、そういう人たちは初期からのユーザーが多い印象を受ける(偏見)。
スペハリ2やおそ松くんから、大魔界村に感激し、ストライダー飛竜に、ソニックに、ずっと痺れっぱなし! という人が多い。ような気がする。
その中では、私は異端かもしれない。

何故メガドライバーになったか

メガドライブを入手したのは中2か中3くらいのときで、
手放したのは高校2年か3年くらいの時だ。
やむを得ない事情で比較的短めの期間で手放すこととなってしまった。

↓ やむを得ない事情 ↓


この間遊んだソフトは、先輩方に比べたら少なかったかもしれない。
しかしどれも深く遊びこんだ、思い入れの強いものばかりだ。
なのでメガドラ2は就職した後に買いなおして、今でも所持している。

メガドラだから買った、セガだから買った。…というわけではなくて、やりたいソフトがあったのでメガドラを選んだのだ。

スーファミを手放してでも遊びたかったメガドラのソフト。それは…

ぷよぷよ

前のスーファミ編の記事にも書いたけど、メガドラ本体を買ったきっかけは「ぷよぷよ」だった。

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「ぷよぷよ」はメガドライブで出るよりちょっと早く、ゲームセンターで稼働していた。
私はスト2や餓狼伝説をやりに行くために頻繁にゲーセンに行っていたので、ぷよぷよと初めて出会ったのもゲーセンだった。
人のプレイを後ろで見ていておもしろそうだと感じ、(おもにスト2が満席で遊べないときに)たびたびコインを入れるようになっていった。

そのぷよぷよがメガドラで出るらしい。
最初は「ふーん」と思った。ぷよぷよは好きだけど、メガドラ本体を私が買うだろうか?いやーどうかな…という感じ。

私は初代メガドラの本体の形状があまり好きでなかった。

メガドラ好きな人ってみんな初代本体が好きなので(偏見)言いづらいんだけど、初代メガドラの本体ってデカくて無駄(っぽく見えるスペース)が多くてアメ車っぽくて好きじゃなかったんだ。

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これまでPCエンジンを愛好してきたからそう感じたのかも。私は無駄なくキュッと詰まったスタイリッシュなゲームハードが好きだった。(GBASPとか好き)

しかしこれを見てほしい。

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小さくなってる!
キュッと詰まってスタイリッシュ!
コントローラーが6ボタンになってる!(きっとスト2もやりやすい)
※写真ではわかんなかったけど方向キーの操作性も結構よくなってた!
※後から聞いた話だけど(比較したことないから筆者はわからんが)音は悪くなってしまったそうだ

そのうえ、値段も安くなってる!
初代メガドラ … 21,000円(当時は消費税がまだなかった)
メガドラ2  … 12,800円(消費税は3%だったので税込だと13,184円)
結構ガッツリ下げてきてるよね。

そしてぷよぷよのスクショ!

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やべえっ!
ゲーセン版とメガドラ版、違いが分かんない!

スーファミ版の画像参考に乗っけて申し訳ない。この時まだスーファミ版は発売してなかった(1年後くらいに出た)
ゲーセンとメガドラの画像比べてもらうとわかると思うんだけど、そっくりでしょ?これは個人的にポイント高かった。

なぜゲーセンソックリの移植ができたのか?

ゲーセン版とメガドラ版、違いが分かんない!

これは当時、最大・最高の誉め言葉であった。と思う。

この時代、ゲームセンターのゲームは、どの家庭用ゲーム機よりも画像が綺麗だった。
家庭用で同じことをやろうとしても、ハードの性能差が大きくて再現不可能だった。と言っていいと思う。
今だと鉄拳7もストリートファイター5も太鼓の達人も、レバーやボタンの違いはあるけど、画質は家で遊んでもゲーセンで遊んでも全然変わらないよね。同じ映像が楽しめるのが普通だ。
でも当時それは絶対無理なことだった。
そのため当時ゲーセンに通ってたゲーマーの心理として

・ゲーセン版こそが神。家庭用は頑張って似せることはできても神と同じにはなれないと思う
・いつか家庭用には、神と同じになってほしい。神と同じ家庭用が早く現れてほしい(そこまでのものはまだ見たことがないが)
・なので最高のゲームを遊ぶにはゲーセンに行かなければならないし、ゲーセンでゲームを遊ぶ意義がある

…という感覚が少なからずあったと思うんだ。

上記ぷよぷよのスクショは「ついにメガドラが神になったのではないか」という可能性を感じるものだった。(まあ「コラムス」も同じくらい似てたけど)

今思うとこれには理由があった。
ゲーセン版の「ぷよぷよ」は「システムC2」という基板で作られてた。

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このシステムC2は「メガドライブ互換の基板」だった。
つまり(見た目は機械剥き出しでよくわからんけど)中身の部品や性能がメガドラと一緒なのだ。

鉄拳2の「システム11」(中身がプレステと同じ)
カプエスやバーチャストライカーの「NAOMI」(中身がドリキャスと同じ)
キャリバー2やエウティタの「システム246」(中身がPS2)

…などに先駆けて(もっと昔から思想はあったのかもだけど)作られた、家庭用ゲーム機からの移植を容易にする、というか家庭用ゲーム機の性能に合わせて設計された基板だったのだ。
そりゃあ忠実になるわ。

しかしながら100パーセントすべてが同じ性能ではなく、少しだけ違うところもあった模様。
メガドラ版の「ぷよぷよ」は、画像と挙動、音楽、効果音はほぼ完璧だったと思うけど、ボイスだけが残念な感じだった。
ボイスは雑誌のスクショじゃわからないもんな…声の種類が少ないのと、声が出る瞬間に一瞬BGMが止まってしまう仕様だった。

そのかわりと言ってはあれだけど「とことんぷよぷよ」モードが追加されたのと、回転ボタンが2つになって逆方向にも回せるようになった(ゲーセン版は時計回りにしか回せなかった)
という感じだった。

個人的には大満足の内容だった。ゲーセン行かなくても99パーセント同じものが家でタダで無限にできる。ぷよぷよ1本で、そんな思いに満たされて幸せな日々を過ごした。

目を閉じると「ぷよ」が積まれている光景が脳裏に浮かんで、勝手に連鎖を組み始める…というレベルになるまで毎日こればっかりやってた。
対戦で勝つためにシステムを覚えて…とかそういうことは全然考えてなくて、主人公アルルとなってぷよを消しまくるだけで、楽しくて気持ちよくて仕方なかった。
そうこうしているうちに連鎖を覚え、上級者とまではいかないまでも中級者くらいにはなれ、対戦プレイでたまに勝つこともあるくらいにはなれた。

そのスキルが何かの役に立つことは無かったけど。

ガンスターヒーローズ

ガンスターヒーローズは、1993年9月に彗星のように現れた(当時は)メガドラオンリータイトル。

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ゲーセンの移植ゲームではないけど、メガドラのゲームの中で1番好きなのでここで紹介したい。
全ハードの全2D横スクアクションの中でも一番好きかもしれない。

ガンヒーを開発した「トレジャー」は元コナミで魂斗羅スピリッツなどを開発していた人たちが独立してできた会社だそうで。
ガンヒーはそう言われたら魂斗羅っぽいな、と思わなくもない感じで、納得の面白さだった。
4種類の武器を最大2つ装備して組み合わせで14種類の武器で戦えるのに加え、投げやスライディングや飛び蹴り、蹴上がりなど体術アクションも使うことができ、次々現れる敵を派手にどんどん倒していく。
多関節のデカいボスがたくさん登場する。ボス戦は難易度が高めで攻略法を見出す楽しみもあった。

一つのアクションゲームの仕組みを使って、すごろくやシューティングゲームをはじめとした様々な遊び方、様々な仕掛けを満載にした全7ステージはユニバーサルスタジオのライドのように初めから終わりまでユーザーを飽きさせることがなく(ムズくて折れる可能性はある)珠玉の一本であったと思う。

当時、スーファミやPCエンジンには移植されなかったんだよね。
何でかは知らないけど。メガドラがちょっと誇らしくもあり、この楽しさを多くの友人たちと分かち合えないのはさみしくもあったな。
敵も味方も弾丸を大量にばら撒くし、けっこう敵がいっぱい出てきて派手に爆発するんで、高速なCPUがないと処理落ちしてしまうことが理由だったのかも?
(メガドラは画質はスーファミにはかなわない代わりに、CPUの処理が高速でスピーディーなゲームが多めだった。
スーファミは絵はブッチギリできれいだったけど、アクションゲームで敵がいっぱい出てくると処理落ちしてスローになることがまれにあった)

横スクのアクション好きでガンヒー未経験の人にはぜひ遊んでほしい。
いまメガドラの中古ソフトは全体的に高騰しているけれど、ガンヒーは比較的お求めやすい感じだし、お勧め。

メガドラ実機を持ってなくても、WindowsやPS2や3DSに移植されているし、XBOX Live アーケードやPS3にもあった気がする。
メガドライブミニにも収録されたし、Switchのニンテンドーオンラインの拡張パック(追加パックだっけ?)に加入すると遊べるメガドライブソフトのラインナップにも入っている。
これは「面白かった」証だと思うんだ!
いろんなゲームハード会社で、DLソフトの販売や管理してるおじさんたちがみんな「世の中に多くいる、FC - SFC - PS1 -PS2 - Wii - PS4 - Switchと安牌ハードだけしか遊んでこなかった一般の人に、ガンヒーの面白さを知ってほしい!」って思っているからこそ、これだけの媒体に移植・配信されてるのだと思うのだ。

ストリートファイター2ダッシュプラス

またスト2の話するのかよ。とお思いかもしれない。
うん、ごめんね。またスト2の話するよ。

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メガドラ版のスト2「スト2ダッシュプラス」通称「ダップラ」は、当時スト2の中では最後発の移植。
24メガビットの大容量ROMカセットを使い、再現度を高めた逸品だ。
それだけに出来はかなり良いと思う。
上のスクショの比較を観てほしい。画面の色数はSFCにはかなわないな、と感じるけど、フォントなどの細部にこだわりを感じる。

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体力ゲージの下にあるキャラ名のフォントが、ゲーセン版みたいに縦長の文字になっているのだ。

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↑ゲーセン版のスト2

スーファミ版の体力ゲージのフォントは得点表示と同じ、大きめのフォントになっていた。
キャラクター選択画面の、キャラの頭上に表示される人名フォントもゲーセンのに近いものになっている(これはスーファミ版も「ターボ」で変更された)

そして何より、スーパーファミコン版やPCエンジン版では完全にカットされてしまっていた、ゲーセン版のスト2のオープニングが再現されているのだ!

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ゲーム内容については、キャラの声以外は文句なしの出来だった。
声の音質が落ちてしまうのは、メガドラのサウンドの性能では仕方のないことだったのか、それともROMの空き容量が足りなさ過ぎて音質を下げざるを得なかったのか。
でもそれ以外、格闘部分の出来はばっちりで、ゲームのタイトルはダッシュだけどスーファミ版のように「ターボ」相当のモード(新技が追加されててキャラの色もターボ色になってる)でしっかり遊ぶこともできたし、文句なしの出来だった。

さらに付け加えるならば、本体標準のコントローラーが6ボタンコントローラーだったため、プレイが快適だった。
もうLボタンで昇竜拳出さなくていいんだ!
方向キーが柔らかめだったのでスクリューパイルドライバーも出しやすかった。

メガドライブ実機は就職した後に買いなおして今でも所持していると先に述べた。ソフトはもう今は少ししか持ってないけれど、ダップラは箱と説明書とともに保管してある。
スーパースト2もやったけど、ダップラが一番好きだったな。

メガドライブミニにも収録されてるけど、今スト2遊ぶんだったら、アニバーサリーコレクションとかでゲーセン版と同じ内容のものを遊ぶ方がいいかな?

他にもランドストーカーとかシャイニングフォース1や2でも遊んだし、ソニック&ナックルズの合体カセット、メガCD、32X、バーチャレーシング等、メガドラのネタはまだありそうだけど、この辺りは詳しい人に譲り、私のメガドラ思い出話はこの辺にしたいと思う。


次回はどうしよう。

ネオジオかな。

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