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飲食店の店長に必要な計数 第2部

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人件費管理に必要な計数をまとめています。多くの会社では労働分配率を基準に人件費を管理されている所が多いですが、お店で毎日の人件費を管理、調整するには人時売上高(にんじうりあげだか…
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#労働分配率

復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑳人件費管理⑧

復習問題⑲では14日の時点で人件費を分析した場合に

すでに手遅れ(笑)という状態になっておりました。

もっと早く、売上と人件費のバランスを検証して

対策を講じることが出来れば結果は違うものになっていたでしょう。

そこで使用するのが人時売上高と売上高人件費率です。

日々の売上と人件費を分析する事でいち早く問題点に気が付くことが出来ます。

復習問題⑲はこちらを参照してください。

多くのお

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復習問題⑲人件費管理⑦

復習問題⑲人件費管理⑦

問題⑱を発展させた、より実践的な問題です。

今回の問題は14日の時点(14日間の営業が終了している前提です。)

このままでは予算達成率90%で売上高は6,300千円になる見込みです。

今回のポイントはすでに人件費を670千円を使用しており、

残りの17日間の人件費をいくらに抑えると目標の労働分配率になるのか。

という問題です。

売上高予算7,000千円×予算達成率90%(0.9)=売上

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復習問題⑱人件費管理⑥

復習問題⑱人件費管理⑥

人件費管理の復習問題も大詰めです。

より実践的な問題です。

シフトは月初に売上予算を元に作成されますが、

予算通りに売上が出るとは限りません。

月の途中で売上予測を行い、売上の予測に応じて

人件費を調整していかなければいけません。

売上予測をする事が結果を変える第一歩です。

「売上予算90%で終わりそう」という事を「着地する」と表現する事があります。

売上予算7,000千円に対して

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復習問題⑰利益計算②

復習問題⑰利益計算②

お店の利益を残す事が店長の大きな業務です。

その為に必要な売上高を逆算する方法は必須です。

今回の問題は最低限「販売費及び一般管理費」で3,000千円が必要として

いくらの売上高が最低限必要なのか。

という目標の売上高を求めます。

融資の面談の際にも聞かれますので、開業を目指している方にも必須な計算です。

*注)この講座では計算方法を学ぶ事を目的としていますので、

税金の事は考慮せず

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復習問題⑯利益計算①

復習問題⑯利益計算①

営業利益率は売上高に占める営業利益の割合です。

営業利益は売上総利益から「販売費及び一般管理費」を引いた物

売上総利益は売上高に売上総利益率を掛けた物です。

売上高8,000千円×65%=5,200千円

5,200千円-4,000千円=1,200千円

1,200千円÷8,000千円×100=15%

営業利益率は15%です。

復習問題⑮人件費管理⑤

復習問題⑮人件費管理⑤

売上高人件費率を基準に労働時間を分析する方法です。

売上高500千円

売上高に占める人件費の割合が売上高人件費率です。

売上高人件費率が15%にする為には労働時間は

500千円×15%=75千円

人件費75千円÷時給1000円=75時間

復習問題⑭人件費管理④

復習問題⑭人件費管理④

労働分配率は大切な分析方法ですが

アルバイトを含めたスタッフの目標にするには人時売上高の方が適しています。

人時売上高は「一人1時間あたりにいくら稼いだか」という指標です。

人時売上高=売上高÷労働時間数で求めます。

6,000千円÷1,400時間=4285.7...

人時売上高は4,286円です。

復習問題⑮人件費管理⑤

復習問題⑮人件費管理⑤

売上高人件費率を基準に労働時間を分析する方法です。

売上高500千円

売上高に占める人件費の割合が売上高人件費率です。

売上高人件費率が15%にする為には労働時間は

500千円×15%=75千円

人件費75千円÷時給1000円=75時間

復習問題⑬人件費管理③

復習問題⑬人件費管理③

人件費に対して必要な売上総利益と必要な売上高を求める問題です。

人件費÷労働分配率=必要な売上総利益

売上総利益÷売上総利益率=必要な売上高

で求めることが出来ます。

人件費1,500千円÷労働分配率30%=売上総利益5,000千円

売上総利益5,000千円÷売上総利益率65%=売上高7,692千円

人時売上高の求め方②

人時売上高の求め方②

人時売上高は販売している商品の単価や粗利率によって差が出ますので

一概にいくらが良いとは言えません。

各店舗の過去の売上高と総労働時間を調べて

お店独自の基準を設ける事をお勧めします。

それでも目安として例を挙げるのであれば

飲食店では人時売上高が5,000円を超えれば優秀と言われ、

3,000円~4,000円ぐらいが平均と言われます。

商品の粗利率が50%として3,000円の50%

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人時売上高の求め方①

人時売上高の求め方①

労働分配率は非常に大切な指標ですが、
労働分配率には売上総利益が必要になります。

正確な数字を得るためには棚卸をし、

売上原価を確定しなくてはいけないので時間がかかります。

そこで日々の売上から人件費を分析する為に使用するのが

人時売上高(にんじうりあげだか)です。

人時売上高はスタッフ1人1時間当たりの売上高です。

「人時売上高=売上高÷総労働時間」

で求めます。

売上高8,50

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労働分配率の求め方④

労働分配率の求め方④

労働分配率のよく使う方法です。

月の途中で売上高に応じて人件費を調整する方法です。

今回の問題は

15日現在で月間売上予算8,500千円に対し、

予算達成率47%、このままの売上予測は8,000千円です。
当初の人件費1,600千円で計画していましたが、

売上予測が下がった分、人件費を削減する必要があります。

労働分配率を34%にするためには、いくら分の人件費を削減しなくてはいけないで

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労働分配率の求め方③

労働分配率の求め方③

労働分配率の使い方のひとつに売上高の分析があります。

シフト(人件費)は事前に決めていますので

人件費に対して、売上高が適正かどうかを分析する方法です。

今回の問題は

人件費1,600千円に対して労働分配率30%にする為には

いくらの売上高が必要になるでしょうか。

人件費を労働分配率で割ると必要な売上総利益が求められます。

1,600千円÷30%(0.3)=売上総利益5333.33.

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労働分配率の求め方②

労働分配率の求め方②

労働分配率の求め方②
労働分配率の使い方のひとつ

月初のシフト作成時などにこの方法を使用します。

まず売上高予算があります。

予算が無いお店では翌月の売上予測を立てます。

今回の問題では売上高が8,500千円です。

労働分配率を32%にするためには人件費をいくらにする必要があるでしょうか。

(売上総利益率は55%とします。小数点1位を四捨五入して下さい。)

労働分配率を求める為には売

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