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大量のCDを断捨離した話

今年、私は実家にしまい込んでいた大量のCDを断捨離した。
CDを買い込みがち、かつ溜め込みがちなのは洋楽ファンならよくある話ではないだろうか。

理由はいくつかある。

  • そのアーティストだけ聴くというよりは、似たジャンルの複数アーティストを同時並行で聴いている(洋楽アーティストのアルバムリリースの間隔が大体2〜3年で、それ以上待つのもザラ、というのも関係していると思う)

  • 定期的に開催される「輸入盤◯枚買うと◯%割引」キャンペーンの存在

  • 日本で認知の薄いアーティストの場合はなかなかツ◯ヤなどのレンタル店に出回らない(出回ったとしてもタイムラグがある)ので、買う以外の選択肢がない

  • 夏フェス(サマソニやフジロック)の予習という名目でついつい…

ということで、高校生の時からCDは専ら購入派の私。今でも年に二桁枚数(これでも以前に比べ格段に減った)のCDを購入している。
すると、当然ながらCDは際限なく増え続け、部屋の空間を占拠するようになる。
実家を出てからしばらく経つが、新居に持っていくには量が多すぎるし、持って帰ったところで収納する場所がない。
引越しと同時に持ち出したCDもあったが、それ以外の大半のものはそのまま実家に放置していた。

が、これではいけない!片付けなければ!と思い立ち、帰省のタイミングで断捨離を決意した。

「全部出す→仕分ける→戻す」の3ステップに沿って行った
(写真の本は私物※リンクあり)

①全部出す

全体量把握のため、ひたすら出す。
昔の私はCDの収納ボックスも違う種類のものを買い足していたので、容量も形状もまちまち。
そのため、CDボックスも大半は分解して処分することにした。

②要るもの要らないものに分ける

ここで意識したのが、自分なりの“要らない”判断基準を決めておくこと。
基準が人それぞれということは言うまでもないが、私の場合は以下の4つ。

基準1: 買ったけど聴かなかったもの

聴いてないのに勿体無いという思考もあるが、多分今後もそれを聴くことはないだろうと思えた。
でなければ、実家に放置せずに早々に自宅に持ち帰っているはずだし、聴ける時間もこれまでに十分あったはずだからである。

基準2: 好きなアーティストでも、聴き返す予定のないもの

好きなアーティストだから、その人の作る作品が全て名盤!という訳では、恐らくない。
アーティストの収益に貢献する、という目的はきっと、最初購入した時点でもうクリアしているはず。
好きなアーティストの好きな作品は勿論手元に残すが、そこまで思い入れのない作品を残すか手放すかについて、改めて検討してみた。
結果、買った当初は多少聴いたとしても、今後聴き返しそうもないものは断捨離の対象とした。

基準3: ベスト盤で事足りるもの

邪道と言われそうだが、昔からベスト盤が大好物の私。
1枚でそのアーティストの代表曲が大抵網羅できるので、気になったアーティストはとりあえずベスト盤を探すことも多い。
好きなアーティストのベスト盤に加えて通常のオリジナル作品も複数枚所有している場合、ベスト盤(と、思い入れのある作品数枚)を残して、他は手放すのも一案かと思う。

基準4: 今の自分に合わないもの

話は変わるが、CDに先行して実家の本の整理をした時、中学時代に何度も再読した「バトル・ロワイヤル」を私はあっさり手放した。

文章を読めば映像まで思い出される位、この本が思春期の私に与えた影響は大きかった。

本棚の整理の最中に目に入り、懐かしさのあまり灯台の場面に目を通した訳だが、夜中、そのシーンの映像が鮮明に蘇ってきて私は中々眠れなかった(読んだことのある方はお分かりいただけるはず)。
翌日、私はそちらの方に引き摺られないよう一旦距離を置くべく、思い入れの深かったこの本を手放すことに決めた。

この小説から受けた影響は認めつつ、これからはもう少し、物事の明るい側面を見つけていきたいのだ。

本の話が長くなったが、音楽も同じで、歌詞だったり、音楽性だったり、今の自分の気分に合わない作品については、手放すことにした。

③しまう

アルファベット順に収納し、自宅に持ち帰る。
①でも触れたが、ケースは買い足し可能なもので統一すると、後々収納が増えた時に部屋がゴチャついた印象にならない。過去の私に言ってやりたい…。

④要らないものは宅配買取サービスへ出す

当初は最寄りの店舗に持参する予定だったが、そこそこの大きさの段ボール箱1箱分になってしまったため、宅配買取サービスを依頼した。
どの会社がお得に買い取ってくれるかをここで語るつもりはないが(あまり深く比較検討していない)、キャンペーンで多少査定金額アップしてくれる時期を狙って依頼した。
ちなみに私はディスクユニオンを利用した。大学時代によく通っていたので懐かしい気持ち。

感想

片付けられない自分の私物によって、長い間実家の収納を圧迫していたのがずっと気になっていた。
思い切りが必要だったけど、気分もスッキリしたし、自分を見つめ直すきっかけもあったし、やって良かった。
ただ、こうなる前に、都度整理しておけば断捨離するにせよ負担は減らせたはずなので、定期的なメンテナンスは今後もしていきたい。

※補足
特段ミニマリストではない、ごくごく普通の人間が行った断捨離の一例として捉えていただければ幸いです。


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