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ワーママが直面する「あと6分」の壁

「今年のやりたいこと10リスト」と、その後の進捗にまつわる話を一つ。

朝10分早く起きる習慣がすっかり定着し、通勤電車に乗り遅れることも少なくなってきた。年始の目標に掲げていた「脱・タクシー通勤」を概ね達成した…と思えたのも束の間、別の問題が表面化している。


電車に乗れても、乗り継ぎのバスが来ない

その問題とは、通勤路線のバスが度々遅延することだ。

私の通勤経路はまず電車、次にバスだ。しかし困ったことに、このバスが度々遅延する。
つい先日もバス停で足止めされ、就業時間開始に間に合わなかった。しかもそれが2日連続で続いた。
途中でタクシーでも拾えばよかったのかもしれないが、気づいた時には既に時遅し。タクシー乗り場は長蛇の列で、私は中々来ないバスの到着をジリジリ待つことしかできなかった。
特に悪天候だった訳でもなく、何故2日連続でここまで遅れたのかの理由は謎だ。しかしだからこそ、バスが遅れる前提で毎日出勤しなくてはならないのだ。
お前は何年同じ職場で働いてるんだよと突っ込まれそうだが、私は改めて気持ちを引き締めなくてはならなくなった。

バス遅延による出勤遅れ=遅刻とみなされる恐怖

なおこれは職場にもよるが、私の働く職場ではバス遅延による出勤の遅れは遅刻扱いとなり、たとえ遅延証明書を貰っても不可抗力による遅延とは認めてもらえない。
ちなみにこの運用は違法ではないらしい。
労働基準法における考え方の一つに、「ノーワーク・ノーペイの法則」がある。「働いていないなら、賃金は支払わなくて良い」。つまり、どんなにバスや電車が遅れようが、会社が遅刻として取り扱うことは何ら問題ないのである。

ノーワーク・ノーペイの原則によるならば、電車遅延といえど、就業のできていない1時間分については給与が発生しないこととなります。その点について、鉄道会社の発行する遅延証明書が存在していたとしても変わりありません。

https://financial-field.com/living/entry-17697

とはいえ、朝から冷や汗をかくのは精神衛生上良くないし、「あの人は遅刻ばかりして…」と陰でヒソヒソ言われるのも、なるべくなら避けたい。
じゃあどうするか。

もう10分早く起きよう。そう思った。

私が早起きすれば解決する…?

こうして更に10分早くアラームをかけるようになり、私の起床時間は前年度比で20分早まった。

それで問題が解決したか?

結論、そううまくはいかなかったというのが本音だ。

前年度比で朝10分早く起きた結果、保育園から駅までの短距離走が常態化しているとはいえ、1本早い電車(時間にすると5分早い電車)に乗ることができるようになった。

プラス10分(前年度比20分)早く起きるようになった結果どうなったか。

駅までの短距離走はなくなった。走らなくとも、余裕を持って駅に到着することができるようにもなった。

が、私が乗る電車の時刻は一向に変わらない。

その大きな理由を挙げるとするなら、コロナ禍で間引かれた電車のダイヤが未だに回復しないことにある。
更に1本早い電車に乗るためには、時間にすると6分前(当初と比較すると11分前に発車する)電車に乗る必要がある。

現在私の前には、この「あと6分」の壁が立ちはだかっている。
思った以上に、朝の6分間の時間短縮が至難の業なのだ。

ワーキングマザーの朝は障害だらけ

そもそも繁忙期続きで残業が常態化し、帰宅も19時を過ぎる中、寝かしつけの時間は後ろにずれ込みがち。私もだが、息子の日々の睡眠時間も決して多い方とは言えない。
それゆえ、息子が自分からすんなり起きてくることは少なく、まずここで朝の貴重な時間を使う。

そして、そんな時に限って「ご飯おかわりー!」
出発しようと靴を履いた瞬間の「トイレー!」
絶賛「僕がやりたいの!」ブーム真っ只中の息子によるテレビと電気の電源オフ、玄関の鍵の開錠。

登園途中、道行くパトカーや清掃車の路上観察。
保育園の玄関で友達とふざけ合って談笑。
水筒やコップなどを決められたコーナーに出し、ロッカーに自分のリュックをしまう、年少クラスの朝の一連のルーティンにもまだ時間がかかる状態だ。

ワーキングマザーの朝はとにかく障害が多い。何かしらの歯車が狂えば、たちまち遅刻の危機に見舞われる。
全てを母である私がやってあげれば、もっと時間は効率化できるのかもしれない。しかしそれは息子のためにならない。「自分でやる」プロセスは日々大切にしたい。
相反する理想と現実の狭間で綱渡りをしているような…事あるごとにそんな気分にさせられる。

今のところ、

  1. 自分が10分早く起きる

  2. 息子を5分早く起こす

  3. ポッドキャストやVoicyを聴きながらの家事は程々にする(放送に聞き入ると家事の進みが遅くなり、時間が押すこともしばしば)

  4. その日着る服1セットをリビングに置いておき、皿を洗っている間に自分で着替えてもらう

こんな小さなことを日々積み重ねているが、平日5日のうち、「あと6分」の壁を突破できるのは2日あれば良い方。打率としてはさほどでもない。
未だ最適解は見つからない私だが、もし見つかったらまたこの場を借りてお知らせしようと思う。

というか、繁忙期を脱して私が定時で上がれる生活が復活できれば、寝かしつけも多少は早く出来る(はずだ)し、これによって20分でも早く息子が寝てくれれば、朝起こすのも今より多少はスムーズになるような気がする。
そうすれば、少なくとも今よりは「あと6分」に苦しまなくても良くなるのではないか。

…なんて。未来の自分に期待しすぎだろうか。

とりあえず、職場の繁忙期が1日も早く終わって欲しい。今は切にそう願っている。

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