受け継がれる“思い”の物語
一昨日のことです。
もう寝よう・・・でも、その前にちょっとだけ。
夜更けにスマホを開いたら、ある作品が目に飛び込んできました。
それは、私の大好きな作品と対をなす作品。
沁みました。
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拝啓 あんこぼーろさんは、リレー小説企画に参加したときに知り合った書き手のおひとりです。私は親しみを込めて、“ぼーろさん”と呼んでいます。彼の彩り豊かな引き出しから生まれる作品は、どれもやわらかく、あたたかい。
その世界観は、私のさまざまな感情を刺激します。
この人が書くものを、読みたい。そう思わせる“人としての真心”を、彼は言葉に織りまぜます。
違う表現で言うと、信頼です。
作品の向こう側にいる書き手への、信頼。
そんなことを言うと、丁寧すぎるほど丁寧で堅苦しい文章を書く人かと思われそうですが、違います。
彼の書く作品には、軽妙洒脱な文章や、わかりやすく読みやすく、それでいて深い物語が多いのです。聞いたことのない、耳に残るオノマトペも印象的で、思わず口のなかで、その単語を転がしてみたくなってしまいます。
その言葉や音声に対する感覚は、どうやって磨かれてきたんでしょう。
彼はよくコメント欄に立ち寄ってくれるのですが、そこでも、様々な表情を見せてくれます。
するどい読みを見せたかと思うと、木の葉が風に踊るように はしゃいだり、するっと書き手の思いに寄り添ったり。
それはまるで、“可愛がられる末っ子”のような立ち居振る舞いで、とても愛らしい。(現実には、末っ子ではないようですが)
きっと、思いやりがあって、ちょっと照れ屋さんで、無意識のうちに、全体を見ながらバランスを取ってしまうくせがあるのでしょう。
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夜更けに開いたのは、受け継がれる“思い”の物語。
読んでいて、胸にひたひたと押し寄せるぬくもりがありました。
ていねいな手仕事に込められた、息子への思い。
着られなくなっても大切に保管し続ける、父への思い。
保管し続けたその意思を尊重する、夫への思い。
受け継ぐことでその哀しみを共に負う、祖母への思い。
やさしく重ねられた思いを受け継いでゆく、祖父への思いと曾祖父への思い。
言葉って、思い。
あたたかくて、せつない。
やさしくて、泣ける。
この『返却期限』と、大好きな『モモヱ』。
おそろいのいぶし銀の額に入れて、私の記憶のなかに飾ります。
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ここからは、お誘いです。
ぼーろさんの企画が始まりました!
ぞくぞくと投稿される、書き手と“ことば”の物語。
みなさんも参加してみませんか?
私も、たぶん複数作品で、参加します!(まだ、下書き途中がふたつ)
言葉って、つながり。
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ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!