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“ほんとうの”多様性ってなんだろう
ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー
イギリスに住む著者が、アイルランド人の旦那と息子との日常を描いたノンフィクションです。
世界の縮図のような中学校に通う息子の周りの出来事や、日々の息子が直面している葛藤を母目線で記録されています。
“息子”の葛藤はいわゆるハーフなので人種の違いというところはもちろん、考え方の違い・貧しい人とそうでない人・多用な家族のあり方…
色々な”自分とは違う人”・”出会ったことのない人”との関わりの中で生まれるものです。
イギリスの学校ではシチズンシップエデュケーションという授業があるそうで、
そこで政治や社会の問題についてディベートをする経験もひとつ重要な役割を果たしていそうです。
ダイバーシティという言葉がいたる所で聞かれるようになりました。
会社という組織ひとつをとっても、ダイバーシティというのはひとつのテーマとなっているように感じます。
ただ、私の身の回りはほんとうに多様性を許容しているのでしょうか?
会社組織のダイバーシティの推進の内容の多くは、女性の活躍(男性社会からの脱却)・ハンディキャップのある人の雇用・外国人のワーカーがいる
といったような、現状とはわかりやすく違うものを取り入れるだけのように思います。
ほんとうの多様性とは、多用なバックグラウンドや考え方を許容することなのだろうと思うとともに、
この世の中は私が思っている以上に多様性に満ちた世界だということに気づかせてくれました。
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