アニメ「パリピ孔明」〜映画には××がいるんだから〜

年末年始、読書の合間になんでかNetflixで配信中の「パリピ孔明」を観てました。
良かったです!!!!!
「諸葛亮孔明が現代の渋谷に生き返る」という無茶な設定さえ飲み込んでしまえば、あとは「夢に向かって生きる人たち」を描いたどなたさまにもおすすめできる王道のサクセスストーリーです。推しはKABEくんですが一番泣かせるのは孔明です。英子ちゃんのいる時代、場所に生まれ変わってくれてありがとう……そして良かったねえ(号泣)という感じです。全員観て。

主人公が歌手志望の英子ちゃんで、声優は本渡楓さん:歌唱担当は96猫さんです。歌唱担当がいるんです。つまり英子ちゃんの台詞の部分は本渡さん、歌の部分は96猫さんということです。歌唱担当がいるということ、途中まで全然気付きませんでした。歌唱担当の96猫さんが英子ちゃんの台詞の声に似ている……というより「英子ちゃんが歌うならこう」と寄せているんでしょうね。プロ!!!
(96猫さんとしての曲を少し聞いたところ、英子ちゃんのキャラとしての歌い方と全然違いました。すごい)

思えば、映画なら俳優にスタントマンがつきますよね。アクションが必要で、なおかつ「このキャラクターはすごいんだぞ」ということがわかるハイレベルなアクションじゃなきゃいけない。ただ、俳優本人がやる必要はないです。その理論でいけば歌手志望の役の歌唱シーンに歌手をあてる、当然の選択だと思います。他のアニメでは聞いたことないけど……。

歌唱担当の歌手がいることで何が良かったかというと、説得力が全然違いました。孔明は英子ちゃんの歌を聞き心を揺り動かされ、英子ちゃんの軍師になりますが、第1話は「まさにそういう原石」の歌唱力で、最終話では多くの聴衆の心を動かしたと「納得・感動」できる歌唱力でした。きらきらして明るくまっすぐで、透明感があって、まさに英子ちゃんというキャラクターをそのまま映している歌声。思い出して泣けます。本当に、英子ちゃんの歌だった!
(作品名を出して申し訳ないですが、映画『ももへの手紙』でも『すずめの戸締まり』でも主人公が目の前の風景に感動するシーンがあり、でもそのシーンの作画があんまりだったので説得力がない……と白けました。説得力、大事)

アニメ2期はあるんでしょうか。ありますよね!? 心底楽しみです。
みんな観て。


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