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ゴッホ展すべりこみ もう今年はギリギリ鑑賞やめる!

13日で東京会期が終わってしまうゴッホ展に滑り込んできた(次は兵庫)。

わたしは毎度こんな感じで、「この展覧会行きたいな~」と手帳にメモするくせに、いつも会期終了ギリギリになって「ヤバイ、この休みを逃すともうチャンスがない」って時にようやく重い腰が上がる

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なんで観たいのに重い腰なんだろ。
飛行機使う旅にはピュッと行けるくせに、展覧会とか1時間弱の行き先にはがぜん動きがにぶる。誰かこの現象に名前をつけてくれ。
誰かと無理やり約束するしかないのかなぁ、でも展覧会は自分のペースで観たいから一人で行きたいんだよね……映画も……

前置き長くなりましたが、そんなわけで滑り込んできました。代休だった平日の午前中に行ったのですが、11時過ぎに会場を出てきたら「入場待ち30分」てことだったので、日本にはわたしのようなギリギリ族がたくさんいるんだろうなぁとホッといたしました笑

ゴッホに縁のある画家の展示も豊富。それより何より、ゴッホの遺した手紙がたくさん添えられているのがよかった!(でもそれをスマホにメモしまくってたら「ダメです」って怒られた。そんなの初めてだ…なぜダメなの…?鉛筆メモより早いんだよぅ)

ゴッホって本当にいろんなモチーフや色彩を突き詰めた人だったんだなぁと改めて感心。「鳥の巣のある静物」は、漆黒の中に茶色の巣が浮かび上がるようだった。

フッと目に飛び込んできて吸い寄せられるようだったのが「花瓶の花」。背景の漆のような黒が何よりも花を際立たせる。

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ハーグ市立美術館にある「シオン、サルビアその他の花々のある花瓶 1886年」らしい。パリに出てから心酔したモンティセリの作風と同じなんだそう。(モンティセリよりも上手じゃん、って思っちゃう)

でもこの絵、ポストカードが売り切れで泣いた。ので図録を久しぶりに買ってしまった……。いいんだ、ゴッホの手紙もゆっくり読みたいし。というわけで上記の「花瓶の花」の画像は図録の接写です。

「タンギー爺さん」をモチーフにしたのが3作あるのも初めて知った。この展覧会では1作品目の展示が。タンギーさんって画材店のおじさんだったのね。ゴッホの絵を気に入ってよく飾ってくれたそう。

パリ・ロダン美術館にある↓このタンギー爺さんが有名だよね。実物を観たときは感動したな~

あと麦の穂が見えるような風景画もステキだった。ところどころにある緑色が絶妙なコントラスト。

ポスターやチケットにも使われている「糸杉」は圧巻!
糸杉そのものよりも、それを際立たせる空・背景のグラデーションがステキだったな~。やわらかい月の黄色、空の水色、桃色、そしてあたたかみのある紫色。

ラスト2番目の「薔薇」も美しかったな~。心に残るエメラルドグリーン。これは退色してしまってるそうなんだけど、それでも十分に鮮やか。もとはどんな色だったんだろう、想像が膨らむ。

そんなわけで混み合っている会場でしたが行ってよかった~。

ゴッホは晩年、心の病に悩まされるわけだけど、そんな中でもあんな絵を描けるのだから「幸せとは?」と思ってしまうなぁ。でも生前は評価されたわけじゃないんだもんね……。ゴッホに「今あなたの絵はこんな東の果てまで旅をして、130年後のわたしに感動を与えてますよ」って伝えたいなあ。

そういえばゴッホの死の真相に迫った映画「ゴッホ~最期の手紙~」も観たいなぁ。

最近なんだかもう色々やりたいことがあって時間が足りない。

だからもう、今年はギリギリに美術展に滑り込むのをやめる!時間に余裕をもって広々鑑賞するのだ!(でもな~毎回これ言ってるんだよな~…今年こそ…!がんばろう)

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