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【詩のようなもの】 アイスのような空谷

無一文から始める
日常の罠の回収

抗いたい気持ちが持つ手を熱くしていたから
溶けたアイスのように未来が崩れていく

一歩歩み出して
穴に落っこちて
一歩下がって
夢が遠のいて

逃げたことで溶けるスピードが早まり
苛立ちがあったことで今日が縮まり
付けた傷と付けられた傷に絡まる心の根

一歩歩み出して
穴に落っこちて
一歩下がって
夢が遠のいて

無一文から始まる
日常の罠の回収