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水宮うみ
2021年10月30日 16:33
底なしの儚い夢を墓でみる五七五七七になる前の歌雑草が僕よりも生き生きしてるマンホールでブラックホールにフタをする陽だまりは命のたまり場になった
2021年10月25日 11:35
スタスタとスタッカートでしたダンス糸になるから全て忘れる身体しわ寄せで不幸せにも不死になるイルミネーション 星たちを眠らせて特別感のない特別だった部屋遠くからピアノの弦に触れる声真夜中のような夜明けを待っている
2021年10月20日 17:54
ことばとは 個とは をコトコト煮込む午後至る所にうんざりするほど金木犀あの街の三原色が原風景カッコよく過去を書こうとして加工足し算と掛け算の間の風車うさぎの羽をもち、月へついていく
2021年10月14日 09:10
冷めた目でスープを飲んでいる日差し人間に人間を埋め明日へ行くひかりのさきに星があると信じた無数の手 言葉で耳は塞がれるひとりごとみたいにそっと外にいる
2021年10月12日 08:29
たてがみの形に手紙宿す風モノクロでロングなのろいモノローグ百日目の白日に白目で自白借り物の楽しさで悲しくなれるアリの子とアリス アリの巣へ飛び込む
2021年10月9日 21:20
サイコロで行方不明になった空森のなかピアノを鳴らす遭難者感情はリズムにのって消えていく回りながらいい言い回しで回想する
2021年10月5日 08:18
言葉が追いつかない街で笑おうか室内で無駄に改行される恋壊れたあの秋は何色だったろうグロテスクな水槽のそこに在った声夜の真ん中に座っている飛蝗