安部公房『砂の女』読了(『映画シナリオ撰より』)
『砂の女』のシナリオ。主人公の仁木順平役は岡田英次、砂の女役は岸田今日子。ポスターの写真は見たことがあるが、映画は観ていない。
小説は4回読んでいるが、シナリオに変わるとまったくの別物だとはっきりわかる。
シナリオは小説と違い、ありのままを描く。風景やものの配置、登場人物のセリフ。表現力が必要なのはセリフのみ。だから小説より映像が見えやすい。その分、演者に表現力が必要になる。小説は文章には表現力が重要であり、シナリオには演出力が重要になる。
今度は小説と照らし合わせながら、再びシナリオを読んでみたい。