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トルストイ『戦争と平和(三)』読了

運命の歯車は今や全世界と結びついている。運命は自分では決められないものになった。そこには世界の歴史との繋がりや、そのときの世界各国の状態などが係わり、あるいはある一人の人間の誕生(キリストやナポレオン、プーチン、トランプ等、もしかしたらまったく知らない人物)が自分の人生を変えてしまうこともある。「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、自分の人生が変ってゆく。それが平和を求めているはずなのに、戦争が始まってしまう原因なのだろうか。

平和のための戦争など幻想に過ぎない。それを止められない人類という生物の集団心理は恐ろしい。その後、何の反省もなく平和のための戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦が起こり、今でもウクライナを初め、世界各地で紛争が起きている。
人類は人類を滅ぼすために進歩したとしか思えない。

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