雪化粧(詩)
一夜にして地面は白一色に染まった
雪は空中の雑音を飲み込み
地上に積み重なっていく
白い静寂
汚れた大地を覆い隠しながら
雪は人間の欲望を飲み込み
徐々に高く積み重なっていく
白い純潔
目が覚めたとき
人は白い世界を見て
何を思うのだろうか
白い芸術
やがて積もった雪は人間に穢され
雪は黒く泥まみれになる
雪が溶け
雑音と欲望が目を覚ます
白い幻滅
それでも雪は降り続ける
白い平和を人間たちが求めるようになるまで
いつまでも
いつまでも
いつまでも
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