見出し画像

初恋の記憶(詩)

笑顔は輝くんだって教えてくれた君に
一瞬のうちに恋に落ちた
でも僕の笑顔はどこかぎこちなく
君に輝きを送り返すことができない

言葉は音楽だって教えてくれた君に
僕の恋心は膨らんでいった
でも僕の言葉は途切れ途切れで
君とハーモニーを奏でることができない

そんな駄目な僕に
君は好きだと言ってくれた
輝く笑顔と歌うような声で

僕も君が好きだと言ったけれど
顔は強張って
言葉も小さくなっていた

二人の恋はすぐに終わりを告げ
素直になれなかった僕だけがそこに残った

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?