見出し画像

(改訂)正義(詩)

正義

見え透いた正義に振り回されて、僕が僕から遠ざけられていく。
間違っているのはすべて僕のほうで、世の中のすべてが僕を追い詰めていく。

世の中を変えられないのなら自分が変わるしかない。
それはわかっているけれど、
本当の自分を捨てて、偽物の自分を作り上げるのか。
偽物の世の中に溶けて、自らの正義を捨て去るのか。
時代の中で迷子になって、居場所のない世界を彷徨っている。

向かっているのは出口なのか、それとも入口なのか。
答えのない問題を解く智慧も、問題のない答えを出す狡さも、
嘘という名の現実の中から学ばなければならないというのか。

僕の正義と世の中の正義の、どちらが本当の正義なのか。世の中の答えは聞くまでもないだろう。

理解されない正義。
負け犬の正義。
一人ぼっちの正義。

正義の奴隷と奴隷の正義は未来永劫交わることはない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?