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願いはひとつ思いはふたつ

七夕。

短冊に願いを込めて。

せっかくだから個人的な事ではなく、

もっと大きな事をお願いしてみようと、

2人悩んで、別々の短冊に願いを書き込んだ。

『無駄なお金を使わない日本に』

『昔の良き日本と今の良き部分を合わせた日本に』

お互いの短冊を読んで、頭に?が浮かんだ。

『無駄なお金を使わない』

それは、無駄な税金を使わずに住みやすい日本を。

『昔と今の良いとこ取り』

それは、昔の良さを残しつつ今の快適さを望む。

2人の根本にあるものは、生きやすい日本の未来。

しかし、彼は昔の良さには無駄なお金が使われて

いるからあまり好ましくないという。

彼女は細かいことは分からないけど、昔の元気な

日本はお金に余裕があったから。心も豊かだと。

その良さは今は無いと感じているから書いた。

彼女は自分の意見は正しいから曲げないと言う。

しかし、彼に言われて気が付いたことがある。

私達の願いの根本は、正しく同じだと言うことに。

願いは一つの筈なのに、アプローチがだいぶ違う。

もしも対立して意見を述べたら喧嘩になるだろう。

「じゃあ、無駄なお金は使わない」

「でも、元気になるお金は沢山使う」

そう言って、彼女は彼の欲しがっていたお香を

プレゼントした。散々迷って買い渋っていたもの。

そして彼もまた納得したように彼女の欲しがって

いた扇子をプレゼントした。同じく買い渋った品。

一瞬、険悪なムードになったのがまるで嘘のように

2人は嬉しそうにお互いのプレゼントを眺めた。


こうやって日本の未来を決める人達も幸せな選択を

して日々を過ごして欲しい。それが願いを叶える。


平和が1番だから。



#一人じゃ気づけなかったこと #エッセイ

#日本 #未来 #平和 #短冊 #七夕

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