葉山瑞希

とにかく文書を書く事が好きです。思ったことを気ままに綴ります。【エッセイ】【映画】【小…

葉山瑞希

とにかく文書を書く事が好きです。思ったことを気ままに綴ります。【エッセイ】【映画】【小説】

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【映画】死刑にいたる病 感想

ずっと観たかったけど、あえて観なかった映画。 ついに観てしまいました、うん、凄いね、これ。 以下、ネタバレあるので大丈夫な方だけどうぞ。 グロいかつメンタルに来る内容なので、想像力が豊かな人にはあまりお勧めできないと言うか、観るのを躊躇ってしまうだろう。出来るだけ淡々と観る方が影響を受けず物語全体を把握しやすい。 人は、見かけ通りな時と見かけによらない時の2つに分かれるだろう。前者は、見たままの印象でその人柄を勝手に想像して結論付ける。良くも悪くも誰が見ても同じ印や感

    • 【映画】マスカレード・ナイト 感想

      人は誰しも仮面を付けて生きている。 たとえば、会社や学校の自分、友達といる時の自分、家族といる時の自分、趣味の中で生きる自分、嫌いな人といるときの自分、ネットの世界での自分、たくさんの自分が自分の中に存在している。 そして、必要に応じて生み出される、普段は存在しない作りこまれた他人のような自分。 この映画に登場する人物達は、そんな沢山の自分が場面が変わるごとに入り混じって登場してくる。 それにしてもこの映画、何故こんな入り方にしたのだろうか?予備知識なく見始めた者は、ダ

      • たまには自分で調理してみる

        明日は何の日?どうやらさつまいもの日らしく、 とても美味しそうなさつまいもが売っていた。 早速調べてみたら、1987年に埼玉県川越市の 「川越いも友の会」が、10月はさつまいもの旬で あり、13日は江戸から川越までの距離が約13里 なので、「栗(九里)より(四里)うまい十三里」 ということで、10月13日に決まったらしい。 私は大のさつまいも好きという訳では無いが、 焼きいもは美味しいと思うし、浅草に行けば必ず 美味しい大学芋を買って帰る位には好きだ。 し

        • 月と黄金の王子様 【2】

          「今夜は逢えると思ったのになぁ…」 窓のカーテンを締めながら、ぽつりと呟いた。 今日は朝から雨で、天気予報では夕方には止むと言っていたのに大ハズレ。雨はいつもの残業が終わり帰宅の途中でようやく止んだ。時刻は既に22時を過ぎたところ、残念ながら今夜も夜空は月を隠したまま朝を迎えるようだ。 昨日も逢えなかったのに。 もうすぐ満月だと言うのに、なかなか逢えずにいる。もどかしい。自分ではどうすることも出来ない、ただただ虚しく、それでも今夜もお酒が進む。 明日の天気は曇り、夜

        【映画】死刑にいたる病 感想

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        • 映画感想&考察
          3本
        • 小説
          3本
        • エッセイ
          5本

        記事

          【小説】魔物も桃魔も魔物のうち 1

          眠い‥俺は今日、すごく眠い‥。 今日は進級に関わる大事なテストだと分かっていたのに、午前2時まで友達とオンラインゲームをしてしまった。今日までにレア魔物を倒せば貰えるアイテムがどうしても欲しかった。俺と友達はそのアイテムを持っているレア魔物を倒すべくひたすはレベル上げまくって、瀕死ギリギリになりながらもなんとか倒すことに成功してアイテムをゲットした。友達とはその直後に音信が途絶えた。途中何度も眠いダルいと言っていたから力尽きて寝てしまったのだろう。俺はと言うと、意識朦朧とし

          【小説】魔物も桃魔も魔物のうち 1

          明日の自分を押し上げる一粒

          今日のあなたはきっと何かを我慢してる。 仕事でツラいこと、プライベートで悲しいこと、ちょっとした不満、理不尽な出来事。だから貴方は今日、何か自分に我慢させて1日を終えようとしてる。 そのまま明日を迎えると、きっとモヤモヤは蓄積されている。寝れば治る、確かに治る事もある。 でもね? きっと記憶の何処かに押し込められている。ふとした時に思い出す。すごく些細な事さえも。 だから明日の自分が少しでもテンション上がるように、今日のうちに美味しい一粒を口にする。 それはチョコ

          明日の自分を押し上げる一粒

          月と黄金の王子様 【1】

          お風呂上がり、今夜も私は夜空を眺める。 今日も頑張ったね、自分にお疲れ様。 ビールを片手に、星々と乾杯する。 それが私の日課であり、リセットボタン。 今夜は残念ながら曇り空。 私の愛する王子様は、もうおやすみなんだろう。 「おやすみなさい、また明日」 3缶目のビールを飲み終えて、私は部屋に戻る。 毎日が忙し過ぎて、心が追いつかない。 カレンダーはもう10月10日、すっかり秋だと言うのに、未だ半袖通勤、まだ秋を実感していない。 会社と自宅の往復、たまにコンビ

          月と黄金の王子様 【1】

          見た目で判断して得られないもの

          人は見かけで判断してはいけない。 誰しも一度は言われたことのある言葉。 例えば、目の前にりんごがひとつ置いてある。 赤くて丸い小振りな可愛いりんご。 しかし、そのりんごに触れなければ、どの位の硬さなのか分からない。匂いはどう?実は裏側は腐っているかもしれない。そしてその匂いに導かれて何匹かの虫が食べているかもしれない。近寄ればカサカサ音が聞こえるだろう。もしかしたら毒があるかもしれない。これは食べてみなければわからない。 見た目で得られる情報は、五感のうちのひとつ視

          見た目で判断して得られないもの

          【映画】ミッドサマー 美しくもグロ全開そして特別な祭りが終わる

          だいぶ話題になっていたので真夜中鑑賞してみた。 映画の世界は真逆の時間、いや、常に昼間の夏至。 ミッドサマーは、スウェーデンで6月下旬に行われる、夏至をお祝いする伝統的なお祭りだ。 映画の舞台はもちろん北欧の国、スウェーデン。 物語は主人公の不安定なメンタル状態が更に壮絶な状態になる所から始まる。開始早々気分が滅入る カップルと一言で言っても色んな関係性で成り立っている。この主人公カップルの男性に少し同情しつつ淡々と画面を見つめる。しばらくして物語の舞台、スウェーデ

          【映画】ミッドサマー 美しくもグロ全開そして特別な祭りが終わる

          【映画】竜とそばかす姫の闇と光

          先日ずっと気になっていた竜とそばかす姫を観てきた。評判は賛否両論、しかし、音声と映像はかなり評価されていたのでこちらも前から気になっていたMX4D.IMAXレーザーにて鑑賞。 圧倒的な世界観、音響、確かに素晴らしい。 それはさておき、竜とそばかす姫について話そう。 私は根本的な意味で誰が死ぬ物語が嫌いだ。 そのシーンを入れる事で、感情が同情や悲しみからスタートしてしまう。負の力は凄まじく、そのぽっかりと空いてしまった穴にすっぽりと物語が埋まるのが苦手だ。平面の感情から

          【映画】竜とそばかす姫の闇と光

          【遅刻】人の時間を奪う罪深き人達

          私は遅刻が苦手だ。 苦手とは、恐怖に近い。克服しづらい。 余裕を持って行動出来る人が心底羨ましい。 私の場合は、無駄に早く行動して遅刻しないように一生懸命目的地に向かう。それでも間に合わない事もあり、その時はとてつもない罪悪感に襲われる。 それなのに。 私のように見えない所で遅刻しないように努力をしている人もいれば、当たり前のように罪悪感なく遅刻してくる人達もいる。 何故?どうして?? たとえばデートの待ち合わせ、仕事の打ち合わせ、開始時間の決まった映画やライブ

          【遅刻】人の時間を奪う罪深き人達

          願いはひとつ思いはふたつ

          七夕。 短冊に願いを込めて。 せっかくだから個人的な事ではなく、 もっと大きな事をお願いしてみようと、 2人悩んで、別々の短冊に願いを書き込んだ。 『無駄なお金を使わない日本に』 『昔の良き日本と今の良き部分を合わせた日本に』 お互いの短冊を読んで、頭に?が浮かんだ。 『無駄なお金を使わない』 それは、無駄な税金を使わずに住みやすい日本を。 『昔と今の良いとこ取り』 それは、昔の良さを残しつつ今の快適さを望む。 2人の根本にあるものは、生きやすい日本の

          願いはひとつ思いはふたつ

          敵か味方かそれでも私達は 香り

          私は香りが好きだ。 生まれつき人より鼻が敏感で微かな香りの違いに 気付く。しかし、敏感過ぎて強い香りを好まない。 出来れば、ごく自然な優しい香りが好ましい。 最近は香りの良いさまざまな柔軟が売られている。 好きな香りもあるが、少し強過ぎて使えない。 同じように、香りに敏感で調香師を目指そうと していた人の話をしよう。 人の体臭、そこにもさまざまな香りがあり、 それは体調によって日々変化するそうだ。 その話を聞いて、私は昔見た映画を思い出した。 パヒューム

          敵か味方かそれでも私達は 香り