彼女が信じられない事を言った。
それは休日の昼下がりのこと。洗濯物を畳んでいた手を止めて、不気味なほど暗い声音でつぶやいたのだ。
俺はソファから急いで身を起こす。それを見て彼女は、
「おやつ代もバカにならないの。だからゴメンね、今日は無し」
俺は「クー」と低く鳴いて、身を伏せた。

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